
ゲーム実況やライブ配信で顔を映すなら、Webカメラは映像の印象を大きく左右する重要な機材です。
最近はフルHDだけでなく、4K・60fps・HDR・AI自動追跡などに対応したモデルも増えており、数千円で買えるものから3万円を超える高性能モデルまで選択肢がかなり広がっています。
ただし、ゲーム配信では「4Kだから一番きれい」「高いモデルを選べば間違いない」というわけではありません。顔出し配信ならフレームレートや暗所性能、画角なども重要ですし、VTuberのトラッキング目的であれば、必ずしも高解像度なWebカメラが必要になるわけではありません。
そこでこの記事では、ゲーム実況・配信向けWebカメラを選ぶときに確認しておきたいポイントを解説したうえで、おすすめモデルを12製品紹介します。
顔出しゲーム実況はもちろん、VTuberのフェイストラッキング用や、高画質な実写配信に使いたい人もぜひ参考にしてみてください。
ここからは、ゲーム実況やライブ配信におすすめのWebカメラを12製品紹介します。
今回は単純な画質だけではなく、
・ゲーム実況で使いやすいか
・1080p/60fps以上に対応しているか
・暗い環境でも顔を映しやすいか
・オートフォーカスや固定フォーカスの使いやすさ
・OBSなどの配信ソフトで扱いやすいか
・VTuberの顔トラッキングにも使いやすいか
・価格と性能のバランス
などを考慮して、おすすめ順に並べています。
Webカメラに搭載されている「AI自動追跡」と、VTube Studioなどで使用する「VTuberの顔トラッキング」は別の機能です。
VTube StudioのPC版はWebカメラによる顔トラッキングに対応しており、公式では1280×720・10fps以上がひとつの目安とされています。また、NVIDIA Webcam Trackerでは30fpsを超えてもモデルの動きへの効果はそれほど大きくないと説明されています。
そのため、VTuberのトラッキングだけが目的なら4K対応の高級Webカメラは必須ではありません。
おすすめWebカメラ12製品比較
| 順位 | 製品 | 最大解像度・fps | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | Elgato Facecam MK.2 | 1080p/60fps | ゲーム配信に特化 |
| 2位 | Insta360 Link 2 Pro | 4K/30fps・1080p/60fps | 高画質・大型センサー |
| 3位 | Logicool MX BRIO 700 | 4K/30fps・1080p/60fps | 万能型4Kモデル |
| 4位 | Razer Kiyo V2 X | 1440p/60fps | 60fps+AFのバランス型 |
| 5位 | Insta360 Link 2C | 4K/30fps・1080p/60fps | 高画質でコンパクト |
| 6位 | OBSBOT MEET 2 | 4K/30fps・1080p/60fps | AI自動フレーミング |
| 7位 | EMEET PIXY | 4K/30fps・1080p/60fps | AI追跡・PTZ |
| 8位 | EMEET C950 4K | 4K/30fps・1080p/60fps | 安価な4Kモデル |
| 9位 | EMEET C960 AF | 1080p/60fps | 安価+PDAF |
| 10位 | Elgato Facecam | 1080p/60fps | 旧型だが配信性能は高い |
| 11位 | Logicool C920n | 1080p/30fps | 定番・安定性重視 |
| 12位 | EMEET C960 | 1080p/30fps | とにかく安く始めたい |
記事の最後では、「ゲーム実況向け」「VTuber向け」「高画質重視」など、用途別におすすめの1台もまとめています。迷った場合は、そちらも参考にしてみてください。
1位:Elgato Facecam MK.2|ゲーム実況ならまず候補にしたい
ゲーム実況をメインに考えるなら、最もおすすめしやすいのがElgato Facecam MK.2です。
最大1080p/60fpsに対応し、1/2.5型Sony STARVIS CMOSセンサー、84°の画角、Elgato Prime Lensを搭載しています。フォーカスは30~120cmの固定式です。
4Kには対応していませんが、OBSでゲーム画面の隅に顔を表示する一般的なゲーム実況なら1080pで十分です。
むしろFacecam MK.2の魅力は、配信向けに作られていること。
Camera Hubから露出やホワイトバランスなどを細かく調整できるため、毎回同じ映像を作りやすくなっています。
オートフォーカスではなく固定フォーカスなのも、椅子に座ってゲームをする配信では大きな問題になりません。ピントが突然背景へ移動しないというメリットもあります。
「顔出しゲーム実況用に1台選ぶならどれ?」と聞かれたら、まず候補にしたいモデルです。
2位:Insta360 Link 2 Pro|Webカメラでも画質を追求したい人向け
映像のきれいさを重視するならInsta360 Link 2 Pro。
1/1.3インチというWebカメラとしてはかなり大型のセンサーを搭載し、最大4K/30fps・1080p/60fpsに対応しています。
F1.9レンズ、デュアルネイティブISO、HDR、オートフォーカスにも対応しており、暗めの部屋で配信する場合にも魅力的なスペックです。
AIトラッキングにも対応しているため、ゲーム実況以外の動画撮影や雑談配信まで幅広く使えます。
単純なゲーム実況だけなら少々オーバースペックですが、
「Webカメラでもできるだけ画質を上げたい」
という人には今回の12製品でも特におすすめです。
3位:Logicool MX BRIO 700|配信から普段使いまで万能
ゲーム実況だけでなく、仕事やオンライン通話にも使うならMX BRIO 700が使いやすいです。
4K/30fpsと1080p/60fpsに対応し、オートフォーカスを搭載。画角も90°・78°・65°から変更できます。
ゲーム配信では1080p/60fps、動画撮影では4K/30fpsと使い分けられるのも便利です。
Facecam MK.2ほどゲーム配信に特化してはいませんが、オートフォーカスや内蔵マイクなども揃っているため、用途を限定せず1台で済ませたい人にはこちらの方が向いています。
特に、
「配信にも使うけど普段はWeb会議でも使う」
という人にはおすすめです。
4位:Razer Kiyo V2 X|1440p・60fpsが魅力
価格と性能のバランスで注目したいのがRazer Kiyo V2 Xです。
最大1440p/60fpsに対応しており、高速オートフォーカス、広角レンズ、内蔵マイク、プライバシーシャッターも搭載しています。
1080pより高解像度でありながら60fpsを維持できるのが大きな特徴。
ゲーム実況では4K/30fpsより1440p/60fpsの方が使いやすい人も多いでしょう。
Razer Synapseから明るさやコントラスト、彩度なども調整できます。
ゲーム実況・顔出し・VTuber用のWebカメラまで1台でカバーしたい場合にもバランスのいい選択肢です。
5位:Insta360 Link 2C|小型でも4K・60fps対応
Insta360 Link 2Cは、ジンバルを搭載しない固定タイプの高性能Webカメラです。
4K/30fpsと1080p/60fpsに対応し、HDR、オートフォーカス、最大4倍デジタルズームなどを搭載しています。
Link 2 Proほどの大型センサーや本格的なAI追跡は必要ないものの、映像品質はしっかり確保したい人に向いています。
ゲーム実況では基本的にカメラの位置を動かさないため、実はジンバルがなくても困ることはそれほどありません。
「普通の形のWebカメラで高画質にしたい」
という人にはかなり選びやすいモデルです。
6位:OBSBOT MEET 2|AI自動フレーミングが便利
OBSBOT MEET 2は、4K/30fpsと1080p/60fpsに対応したAI搭載Webカメラです。
人物を認識して構図を調整するAIオートフレーミングに対応しているのが特徴です。
ゲーム配信で椅子に座っているだけなら必須機能ではありませんが、雑談配信や仕事なども含めて使う場合には便利です。
4Kと1080p/60fpsの両方に対応しているため、通常のゲーム実況用として見ても十分な性能があります。
「AI機能も試してみたいけれど、PTZカメラほど大掛かりなものはいらない」という人に向いています。
7位:EMEET PIXY|AI追跡を使った配信なら面白い
EMEET PIXYは少し変わったWebカメラです。
4K/30fps・1080p/60fpsに対応し、Sony製1/2.55インチセンサー、F1.8レンズを搭載。さらに2軸ジンバルとAI自動追跡に対応しています。
人物が移動するとカメラ自体がパン・チルトして追従するため、
・立ちながら配信する
・商品紹介をする
・体を動かすゲームを配信する
・実写動画も撮影する
といった用途ではかなり便利です。
一方、ゲーム実況でずっと椅子に座っているならAI追跡はそれほど必要ありません。
なお、VTuberの顔トラッキング目的で使う場合には、このAI追跡機能がVTuberモデルを直接動かすわけではありません。VTube Studioなどでは通常のWebカメラ映像として使用します。
8位:EMEET C950 4K|安く4K・60fpsを試したい
価格を抑えながらスペックを求めるならEMEET C950 4Kがかなり面白い存在です。
最大4K/30fpsに加えて1080p/60fpsにも対応。PDAFオートフォーカスを搭載し、画角は70°です。
AI追跡などの派手な機能はありませんが、
「Webカメラは普通にきれいに映ればいい」
という人には十分。
特に安価な1080p/30fpsモデルから少しだけ予算を上げて、60fpsや4Kも使いたい人には候補になります。
9位:EMEET C960 AF|VTuberトラッキング用として狙い目
VTuber用途で価格を抑えたいなら、個人的に注目したいのがEMEET C960 AFです。
1080p/60fpsに対応し、PDAFオートフォーカスを搭載したモデルです。
VTube Studioでは4Kが必須ではなく、公式の目安も1280×720・10fps以上。そのため、顔トラッキングだけなら1080p/60fpsでも十分余裕があります。
顔出し映像そのものを配信する場合は上位モデルの方が画質面で有利ですが、
「自分の顔は配信に映さず、WebカメラをVTuberのトラッキングに使う」
という用途なら非常に合理的です。
高価な4Kカメラに予算を使うより、照明を用意して顔を認識しやすい環境を作った方がいいでしょう。
10位:Elgato Facecam|安く買えるならまだ選択肢
初代Elgato Facecamも、Webカメラとしての性能自体はまだ十分高いです。
1080p/60fps、Sony STARVIS CMOSセンサー、82°の画角、固定フォーカスに対応しています。Camera Hubから細かな映像設定も可能です。
ただし、現在は後継のFacecam MK.2が登場しており、Elgato公式でも初代Facecamは生産終了と案内されています。
そのため、新品を通常価格で購入するならMK.2をおすすめします。
セールや在庫処分などでMK.2よりかなり安く購入できる場合のみ候補に入れるのがいいでしょう。
11位:Logicool C920n|今でも使える定番モデル
Webカメラの定番として長年人気なのがLogicool C920nです。
最大1080p/30fpsと最近のWebカメラとしてはスペックが控えめですが、オートフォーカスに対応し、顔出しゲーム実況やWeb会議など基本的な用途には十分使えます。
最大の魅力は「定番モデル」という安心感。
ただし、これからゲーム実況専用として新品を購入するのであれば、1080p/60fpsに対応した製品もかなり安くなっています。
価格差が小さい場合は、C960 AFやC950 4Kなど60fps対応モデルを優先したいところです。
12位:EMEET C960|とにかく安くWebカメラを用意したい人向け
今回の中で、とにかく価格を抑えたい人向けなのがEMEET C960です。
1080p/30fps、1/2.7インチCMOSセンサー、90°の画角、固定フォーカスに対応しています。
ゲーム実況用として考えると60fps非対応なのが弱点ですが、
・初めて顔出ししてみたい
・VTuberトラッキングを試してみたい
・とにかく安くWebカメラが欲しい
という用途なら十分使えます。
まず安いモデルから始めて、配信を続けることになったら上位モデルへ交換するという使い方もありです。
結局どれがおすすめ?目的別に1台だけ選ぶなら
12製品あると結局どれを買えばいいのか迷ってしまうので、最後に用途別で1台ずつ選びます。
ゲーム実況・顔出し配信なら「Elgato Facecam MK.2」
ゲーム実況をメインにするなら、Facecam MK.2が一番おすすめです。
4Kではありませんが1080p/60fpsに対応し、Sony STARVISセンサーやCamera Hubによる細かな画質調整など、ゲーム配信で欲しい機能が揃っています。
ゲーム画面の隅に顔を表示する用途なら4Kである必要性もそれほど高くありません。
迷ったらこれを選びやすいです。
VTuberの顔トラッキングなら「EMEET C960 AF」
VTuber用のトラッキングだけなら、EMEET C960 AFがおすすめです。
VTuber用途ではカメラ映像そのものを視聴者に見せるわけではないため、4K画質にこだわる必要はありません。
1080p/60fpsとオートフォーカスに対応したC960 AFで十分な性能があります。
余った予算はライトなどに使って顔を明るくした方が、トラッキング環境としては整えやすいでしょう。
Webカメラで高画質を目指すなら「Insta360 Link 2 Pro」
とにかくWebカメラの映像をきれいにしたいならInsta360 Link 2 Pro。
1/1.3インチの大型センサー、4K/30fps、1080p/60fps、デュアルネイティブISO、F1.9レンズ、HDRなど高画質化につながる機能が充実しています。
顔出し映像を大きく表示する雑談配信やYouTube動画の撮影などにもおすすめです。
コスパ重視なら「Razer Kiyo V2 X」
価格と性能のバランスを重視するならRazer Kiyo V2 X。
1440pの高解像度で60fpsに対応し、オートフォーカスまで搭載しています。
4Kまでは必要ないけれど、1080pの格安Webカメラよりワンランク上を狙いたい人にはちょうどいいモデルです。
安く4K対応モデルが欲しいなら「EMEET C950 4K」
なるべく価格を抑えながら4Kも試したいならC950 4K。
4K/30fpsだけでなく1080p/60fpsにも対応しているため、ゲーム実況でも使いやすいスペックです。
AI機能などが不要なら、シンプルでコストを抑えやすい選択肢です。
AI自動追跡を使いたいなら「EMEET PIXY」
立ったり移動したりしながら配信するならEMEET PIXY。
2軸ジンバルとAI自動追跡によって、配信者の動きに合わせてカメラ自体が向きを変えてくれます。
一般的なゲーム実況では必要ありませんが、実写配信や商品紹介なども行うなら便利です。
迷ったらこの3台から選べばOK
最終的に迷った場合は、
ゲーム実況・顔出し配信 → Elgato Facecam MK.2
VTuberの顔トラッキング → EMEET C960 AF
画質最優先 → Insta360 Link 2 Pro
この3台から用途に合わせて選ぶのがおすすめです。
特にVTuber用途では「4Kならトラッキング精度も大幅に上がる」というわけではありません。
高価なWebカメラを購入するよりも、顔全体がはっきり映る位置にカメラを置き、照明で明るさを確保することも重要です。
反対に顔出し配信の場合はWebカメラの映像自体がコンテンツになるため、センサーや解像度、フレームレートなどにもこだわる価値があります。
同じ「ゲーム配信用Webカメラ」でも、顔出しなのかVTuberなのかによって重視する部分を変えて選びましょう。
まとめ
ゲーム実況・配信用のWebカメラは、4K対応かどうかだけでなく、フレームレートや暗所性能、画角、フォーカス方式まで確認して選ぶことが大切です。
顔出し配信なら1080p・60fpsをひとつの基準にすると選びやすく、VTuberのトラッキング用途なら必ずしも高価な4Kモデルを選ぶ必要はありません。
用途によって最適なWebカメラは変わるので、「ゲーム実況」「VTuber」「高画質」「コスパ」など、自分が一番重視したいポイントから選んでみてください。
また、映像をきれいに見せたい場合はWebカメラだけでなく、照明もかなり重要です。カメラと一緒に配信環境全体を整えていくと、より見やすい映像を作りやすくなります。





