ゲームを選ぶときは内容やグラフィックに注目しがちですが、ソフトそのものの「見た目」や「サイズ」も時代とともに大きく変わってきました。
ファミコン時代は、手のひらにしっかり収まる厚みのあるカセットが主流でした。その後、ゲームキューブでは小型の光ディスク、Wiiでは一般的な12cmディスクが採用され、Nintendo Switchでは切手に近いサイズのゲームカードまで小型化しています。
昔のカセットを久しぶりに手にすると、
「ファミコンのカセットって意外と大きかったんだな」
「Switchのソフトはこんなに小さかったのか」
と驚く人も多いのではないでしょうか。
この記事では、ニンテンドーの歴代ゲーム機で使われてきた物理ソフトのサイズを、据え置き型と携帯型に分けて紹介します。
※記載している寸法は、一般的なソフトを実測したおおよその目安です。カセットの形状や厚みは、タイトル、製造メーカー、特殊機能の有無によって異なる場合があります。
※表記は基本的に「縦×横×厚さ」です。ディスクは直径で記載しています。
ニンテンドー歴代ソフトのサイズ早見表
| ゲーム機 | メディア | おおよそのサイズ |
|---|---|---|
| ファミリーコンピュータ | ROMカセット | 約108×71×17mm |
| スーパーファミコン | ROMカセット | 約86×127×20mm |
| NINTENDO 64 | ROMカセット | 約76.6×116×18.5mm |
| ゲームキューブ | 8cm光ディスク | 直径80mm |
| Wii | 12cm光ディスク | 直径120mm |
| Wii U | 12cm光ディスク | 直径120mm |
| ゲームボーイ・ゲームボーイカラー | ROMカセット | 約65×57×8~9mm |
| ゲームボーイアドバンス | ROMカセット | 約60×35×9mm |
| ニンテンドーDS・DSi | ゲームカード | 約35×33×3.8mm |
| ニンテンドー3DS | ゲームカード | 約35×33×3.8mm |
| Nintendo Switch | ゲームカード | 約31×21×3mm |
| Nintendo Switch 2 | ゲームカード | Switchとほぼ同じ小型サイズ |
カセット系の寸法は一般的な外装の実測値をもとにした目安です。ファミコンやスーパーファミコン、NINTENDO 64から、DS・3DS・Switchへ進むにつれて、大幅に小型・薄型化していることが分かります。
据え置き型ゲーム機のソフトサイズ
ファミリーコンピュータ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メディア | ROMカセット |
| 標準的なサイズ | 約108×71×17mm |
| 国内発売 | 1983年 |
| 特徴 | タイトルによって色や形が異なる |
ファミコンのソフトといえば、赤、青、黄色、黒、金色など、色とりどりのカセットを思い出す人も多いでしょう。
基本的なサイズは約108×71×17mmですが、すべてのソフトが同じ形をしているわけではありません。
任天堂のカセットだけでなく、コナミ、ナムコ、ジャレコ、アイレムなどが独自の外装を採用しており、メーカーによって角の形、表面の模様、厚みなどが異なっていました。
そのため、タイトル名が見えなくても、カセットの色や形だけでゲームを思い出せることがあります。
ファミコンカセットは、単なる記録媒体ではなく、ソフトごとの個性を表現するパッケージの一部でもありました。
ディスクシステムは専用ディスクを使用
ファミコンには、カセットとは別に「ファミリーコンピュータ ディスクシステム」もありました。
ディスクシステム用ソフトは、黄色いケースに入った専用のディスクカードを使用します。
カセットより薄く、書き換えサービスを利用できたことも大きな特徴です。店頭に設置されたディスクライターを利用し、別のゲームを書き込んで遊ぶことができました。
ファミコン時代から、すでに「カセットとは異なるソフトの形」が存在していたのです。
スーパーファミコン
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メディア | ROMカセット |
| 標準的なサイズ | 約86×127×20mm |
| 国内発売 | 1990年 |
| 特徴 | 横幅が広く、丸みのあるデザイン |
スーパーファミコンのカセットは、ファミコンより横幅が広く、角を丸くした形状になっています。
本体上部へ差し込んだときにタイトルラベルが見えるため、ゲームを交換しなくても、どのソフトが入っているのか確認しやすいデザインでした。
ファミコンほどメーカーごとの形状差は大きくありませんが、特殊チップを搭載したタイトルや周辺機器と組み合わせるソフトでは、通常と異なる形のカセットも存在します。
カセットを上から押し込み、本体の電源スイッチを入れる感覚を覚えている人も多いでしょう。
NINTENDO 64
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メディア | ROMカセット |
| 標準的なサイズ | 約76.6×116×18.5mm |
| 国内発売 | 1996年 |
| 特徴 | 厚みがあり、丈夫な外装 |
NINTENDO 64も、CD-ROMではなくROMカセットを採用しました。
スーパーファミコン用カセットより少しコンパクトですが、SwitchやDSのカードと比べると、かなり厚みがあります。
基本的には灰色のカセットですが、『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』や『ドンキーコング64』など、色付きのカセットを採用したタイトルもありました。
前面には大きなイラストラベルが貼られていますが、上部にタイトルラベルがないため、収納方法によっては目的のソフトを探しにくいこともあります。
何本も並べて保管していた人にとっては、カセットを一つずつ取り出してタイトルを確認した経験も懐かしいポイントでしょう。
ニンテンドーゲームキューブ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メディア | 8cm光ディスク |
| サイズ | 直径80mm |
| 国内発売 | 2001年 |
| 特徴 | 一般的なCD・DVDより小さい |
ゲームキューブでは、任天堂の据え置き型ゲーム機として初めて、カセットではなく光ディスクが本格的に採用されました。
使用されているのは直径8cmの小型ディスクです。一般的なCDやDVDの直径12cmと比べると、かなり小さく見えます。
小さな本体に小さなディスクを入れるという、ゲームキューブらしいコンパクトな設計でした。任天堂の公式仕様でも、ゲームキューブ用ソフトは直径8cmのディスクと案内されています。
ディスクの記録容量は約1.5GBで、カセット時代より大容量の映像や音声を収録できるようになりました。
一方で、カセットと比べて記録面に傷が付きやすいため、使用後はケースへ戻して保管することが重要になりました。
Wii・Wii U
| 項目 | Wii | Wii U |
|---|---|---|
| メディア | 12cm光ディスク | 12cm高密度光ディスク |
| サイズ | 直径120mm | 直径120mm |
| 国内発売 | 2006年 | 2012年 |
Wiiでは、ゲームキューブの8cmディスクから、一般的なDVDと同じ直径12cmのディスクへ大型化しました。
初期型Wiiはゲームキューブとの互換性を持っていたため、Wii用の12cmディスクとゲームキューブ用の8cmディスクの両方を読み込めます。
Wii Uでも、外見上はWii用ディスクとほぼ同じ大きさの12cmディスクが採用されました。ただし、Wii U用ソフトはWii本体では遊べません。
カセットからディスクへ移行したことで、ソフト自体は薄くなりましたが、保管には大きなケースが必要になりました。
そのため、ソフト本体の体積は小さくても、本棚に並べたときに必要なスペースはファミコンカセットより大きく感じることがあります。
Nintendo Switch
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メディア | ゲームカード |
| サイズ | 約31×21×3mm |
| 国内発売 | 2017年 |
| 特徴 | DS・3DSカードよりさらに小さい |
Nintendo Switchでは、据え置き機としても携帯機としても使える特徴に合わせ、小型のゲームカードが採用されました。
サイズは約31×21×3mm。ニンテンドーDSや3DSのゲームカードよりも一回り小さく、ファミコンカセットと比べると驚くほどコンパクトです。
ゲームカードへセーブデータを記録する方式ではなく、セーブデータはSwitch本体側へ保存されます。
ソフトを友人や家族の本体へ差し替えて遊ぶことはできますが、自分のセーブデータまでカードと一緒に移動するわけではありません。
小さくて持ち運びやすい反面、紛失しやすいため、複数のゲームカードを収納できる専用ケースを使うと安心です。
Nintendo Switch 2
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メディア | ゲームカード・ゲームキーカード |
| サイズ | Switch用カードとほぼ同じ小型サイズ |
| 国内発売 | 2025年 |
| 特徴 | 通常カードとゲームキーカードがある |
Nintendo Switch 2でも、小型のゲームカードが引き続き採用されています。
外形はSwitch世代とほぼ同じですが、Switch 2専用ソフトは初代Switchでは起動できません。
また、Switch 2では通常のゲームカードに加え、「ゲームキーカード」という方式も登場しました。
ゲームキーカードにはゲーム本編のデータがすべて収録されておらず、初回プレイ時にインターネットへ接続し、ソフトデータを本体やmicroSD Expressカードへダウンロードします。ダウンロード後も、ゲームを起動するにはゲームキーカードを本体へ挿しておく必要があります。
ソフトの外見は小型のままですが、中身の持ち方は「カセット」と「ダウンロード版」の中間に近い仕組みへ変化しています。
携帯型ゲーム機のソフトサイズ
ゲームボーイ・ゲームボーイカラー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メディア | ROMカセット |
| サイズ | 約65×57×8~9mm |
| ゲームボーイ発売 | 1989年 |
| ゲームボーイカラー発売 | 1998年 |
初代ゲームボーイのカセットは、約65×57mmの正方形に近い形をしています。
本体へ差し込むとカセット上部が外へ出るため、プレイ中でもタイトルを確認できました。
ゲームボーイカラー用カセットも基本的な大きさはほぼ同じですが、透明感のあるカラーケースが使われているタイトルが多く、初代ゲームボーイ用ソフトとの違いを見分けやすくなっています。標準的なゲームボーイ用カセットは約65×57mmで、ゲームボーイカラー用も近い外形です。
『ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ』のように、カセットの色そのものが作品の印象と結び付いているタイトルも少なくありません。
ゲームボーイアドバンス
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メディア | ROMカセット |
| サイズ | 約60×35×9mm |
| 国内発売 | 2001年 |
| 特徴 | ゲームボーイ用より横長で小型 |
ゲームボーイアドバンス用カセットは、従来のゲームボーイ用カセットより高さが大幅に短くなりました。
サイズは約60×35×9mmで、横長のコンパクトな形です。
『ポケットモンスター ルビー・サファイア・エメラルド』のように、半透明のカラーケースを使用したソフトもありました。
傾きセンサーや振動機能などを搭載した一部タイトルでは、通常より大きい特殊形状のカセットも採用されています。
コンパクトな外形でありながら、ゲームによってはカセット内部に追加機能を搭載できたことも、ゲームボーイアドバンス用ソフトの面白い点です。
ニンテンドーDS・DSi
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メディア | ゲームカード |
| サイズ | 約35×33×3.8mm |
| 国内発売 | 2004年 |
| 特徴 | カセットから薄型カードへ変化 |
ニンテンドーDSでは、ゲームボーイアドバンスまでの厚みがあるカセットから、薄型のゲームカードへ変わりました。
大きさは約35×33×3.8mm。ゲームボーイアドバンス用カセットより横幅が狭く、財布に入るカード類よりもはるかに小さいサイズです。
本体内部へほぼ完全に収まるため、ゲームボーイのようにカセットの上部が飛び出すこともありません。
持ち運びやすくなった一方、単体で保管すると紛失しやすいため、当時から複数枚を入れられるカードケースが多く販売されていました。
ニンテンドー3DS
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メディア | ゲームカード |
| サイズ | 約35×33×3.8mm |
| 国内発売 | 2011年 |
| 特徴 | DSカードとほぼ同じ大きさ |
ニンテンドー3DS用ゲームカードは、DS用カードとほぼ同じ大きさです。
任天堂の発表資料でも、3DS用ゲームカードはDS用ゲームカードと同じサイズと説明されています。
ただし、3DS用カードの側面には小さな突起があり、DS本体へ誤って差し込めない形になっています。
見た目が似ているため、収納ケースの中へDSと3DSのソフトを一緒に入れていた人も多いでしょう。
ソフトはどれくらい小さくなった?
ファミコンの標準的なカセットは約108×71×17mmです。
対して、Nintendo Switchのゲームカードは約31×21×3mmしかありません。
正面から見た面積だけでもSwitchカードはファミコンカセットの10分の1以下で、厚みも大幅に薄くなっています。
昔は片手でしっかり握れるサイズだったゲームソフトが、現在では指先でつまめるサイズまで小型化したことになります。
ただし、単純に小さくなり続けたわけではありません。
ゲームキューブからWii Uまでは光ディスクが採用され、ゲームキューブの8cmからWii・Wii Uの12cmへ一度大型化しています。その後、携帯性を重視するSwitchで、再び小型のカード型メディアへ戻りました。
なぜゲームソフトは小さくなったのか
記録媒体の性能が向上した
昔のカセットは、ROMやセーブ用の部品、基板などを内部へ収めるため、ある程度の大きさと厚みが必要でした。
技術の進歩によって、より小さな部品へ多くのデータを記録できるようになり、DSやSwitchのような小型ゲームカードを作れるようになりました。
外見は小さくても、ファミコンやゲームボーイ時代とは比較にならないほど多くのゲームデータを扱えます。
携帯性が重視されるようになった
ゲームボーイ、DS、3DS、Switchは、外へ持ち出して遊ぶことを前提にしています。
ソフトが小さければ、複数のタイトルをケースへ入れて持ち歩きやすくなります。
特にSwitchでは、据え置き型ゲーム機としての性能を持ちながら、携帯機向けの小型ゲームカードを採用しています。
セーブデータの保存場所が変わった
ファミコンやゲームボーイ時代の一部ソフトでは、カセット内部にセーブ用の電池やメモリを搭載していました。
Nintendo Switchでは、セーブデータをゲームカードではなく本体保存メモリーへ保存します。
カード自体がゲームの進行状況を持たないため、中古ソフトを購入しても、以前の持ち主のセーブデータが残っていることはありません。
ダウンロード版が普及した
現在は、物理ソフトを購入せずにゲーム本体へ直接ダウンロードする方法も一般的です。
ダウンロード版ならゲームカードを入れ替える必要がなく、複数のソフトを本体やメモリーカードへまとめて保存できます。
一方で、物理ソフトには、貸し借りしやすい、コレクションとして並べられる、中古で売買できるといった魅力があります。
ゲームがデジタル中心になっても、カセットやカードを集める楽しさは残り続けています。
歴代ソフトで一番大きいものは?
今回紹介した標準的なソフトの中では、横幅だけを見るとスーパーファミコン用カセットが約127mmあり、かなり大きな部類です。
ディスクでは、WiiとWii Uの直径120mmが最大です。
ただし、カセットとディスクは厚みが大きく異なります。
存在感や体積ではスーパーファミコンやNINTENDO 64のカセット、正面から見た大きさではWii・Wii Uのディスクが目立ちます。
一番小さいゲームソフトは?
現在のニンテンドーゲーム機で使われている物理ソフトでは、Nintendo SwitchおよびSwitch 2のゲームカードが最小クラスです。
約31×21×3mmしかなく、DS・3DS用ゲームカードよりも小さくなっています。
非常に持ち運びやすい反面、机の隙間やバッグの中へ落とすと見つけにくいため、使わないときはパッケージや専用ケースへ戻しておきましょう。
ゲームソフトを保管するときの注意点
カセットやゲームカードは丈夫に見えますが、端子部分の汚れや湿気には注意が必要です。
使用後は本体へ挿したままにせず、パッケージや収納ケースへ戻しておくと紛失やホコリの付着を防ぎやすくなります。
ディスクは記録面に傷が付かないよう、机の上へ直接置かず、中央部分と外周を持つようにしましょう。
レトロゲームを長期間保管する場合は、直射日光や高温多湿を避けることも大切です。特に白や薄い色のカセットは、紫外線や経年によって変色が目立つことがあります。
まとめ
ニンテンドーのゲームソフトは、時代によって大きく形を変えてきました。
ファミコン、スーパーファミコン、NINTENDO 64では、厚みのあるROMカセットが使われていました。
ゲームキューブからWii Uまでは光ディスクへ移行し、Nintendo Switchでは再びカード型の物理メディアが採用されています。
昔のカセットには、色や形、手に持ったときの重みまで含めた独特の魅力がありました。
一方、現在のゲームカードは非常に小さく、複数のゲームを簡単に持ち運べます。
こうして並べてみると、ゲームの映像や遊び方だけでなく、ソフトそのものの形も時代に合わせて進化してきたことが分かります。
今後はダウンロード版がさらに増えていくと考えられますが、箱を開けてソフトを取り出し、本体へ差し込む感覚は、物理ソフトならではの楽しみです。





