
1987年に第1作『ファイナルファンタジー』が発売されてから、長い歴史を積み重ねてきた「ファイナルファンタジー」シリーズ。
初期作品ではドット絵とターン制・コマンド式のバトルを中心としたRPGとして発展し、PlayStation時代には3Dグラフィックへ進化。
その後もオンラインRPG、広大なフィールド、リアルタイム性の高いバトルなど、時代に合わせてゲームシステムや映像表現を大きく変化させてきました。
一方で、作品ごとに世界や物語が変わっても、クリスタル、ジョブ、召喚獣、飛空艇といった「FFらしさ」を感じられる要素は形を変えながら受け継がれています。
そして2026年10月22日には、シリーズ初のHD-2Dを採用した『ファイナルファンタジー レゾナンス』が発売予定。
さらに2027年には『ファイナルファンタジーXIV: 白銀のワンダラー』や、FFVIIリメイク3部作の完結編となる『ファイナルファンタジーVII リベレーション』も控えています。
この記事では、初代『ファイナルファンタジー』から『FFXVI』、そして最新作『ファイナルファンタジー レゾナンス』まで、歴代FFシリーズの歩みを発売順に振り返ります。
ナンバリング作品だけでなく、FFの歴史を語るうえで重要な続編・外伝・リメイク作品もあわせて紹介していきます。
ファイナルファンタジーシリーズとは?

「ファイナルファンタジー」は、スクウェア・エニックスを代表するRPGシリーズです。
第1作『ファイナルファンタジー』が発売されたのは1987年12月。
そこからナンバリング作品だけでも『ファイナルファンタジーXVI』まで続き、さらにオンライン作品、続編、リメイク、外伝など数多くのタイトルが生まれてきました。
1987年から続く日本を代表するRPGシリーズ
FFシリーズの大きな特徴は、ナンバリングが続いていても、基本的には作品ごとに主人公・世界・物語が独立していることです。
『FFVII』から遊んでも、『FFX』から遊んでも、それ以前のナンバリングを知らないことでストーリーが理解できなくなるわけではありません。
このため40年近い歴史を持つシリーズでありながら、興味を持った作品から入りやすいシリーズでもあります。
さらにFFは、同じゲームシステムを繰り返してきたシリーズでもありません。
2DのコマンドRPGから始まり、3Dグラフィック、オンラインRPG、リアルタイム性の高いバトルへと、その時代の技術やゲームデザインを取り入れながら変化してきました。
スクウェア・エニックス公式も、FFシリーズについて、1987年の第1作発売以降、映像技術や独自の世界観、物語などを特徴として発展してきたシリーズと紹介しています。
作品が変わっても受け継がれる「FFらしさ」
世界観や主人公が変わる一方で、シリーズを通して何度も登場する共通要素があります。
代表的なのが、クリスタル、ジョブ、召喚獣、飛空艇などです。
特に初期FFではクリスタルが物語の中心に置かれることが多く、ジョブを変更しながらパーティーを育てるシステムもシリーズを象徴する要素となりました。
召喚獣もイフリート、シヴァ、バハムートなど、作品によって姿や役割を変えながら長く登場しています。
こうした要素は最新作にも受け継がれており、2026年発売の『ファイナルファンタジー レゾナンス』でも、クリスタルを巡る物語、ジョブシステム、幻獣、飛空艇などが採用されています。
FFは「変わり続けること」もシリーズの特徴
長寿RPGシリーズでは、基本となるシステムを維持しながら発展していく作品も多くあります。
それに対してFFは、ナンバリングが進むたびに大きく姿を変えてきました。
『FFVII』では本格的な3D表現へ移行し、『FFXI』ではシリーズ初のMMORPGに挑戦。
『FFXIV』もオンラインRPGとして世界を拡張し続け、『FFXV』や『FFXVI』ではリアルタイム性の高いバトルや広大なフィールドを取り入れています。
そして最新作『ファイナルファンタジー レゾナンス』では、逆に「もしファイナルファンタジーがドットのまま進化していたら」という発想のもと、シリーズ初となるHD-2Dを採用。
単純に新しい技術へ進み続けるだけではなく、シリーズの原点を現代の技術で再構築する段階へと進んでいます。
ファイナルファンタジー歴代シリーズ一覧

ここでは、歴代FFシリーズの中心となるナンバリング作品を発売順にまとめます。
初代『ファイナルファンタジー』から『FFXVI』までを見るだけでも、ファミコン、スーパーファミコン、PlayStation、PlayStation 2、オンライン、HD世代へと、家庭用ゲーム機の進化とともにシリーズが歩んできたことが分かります。
発売年・初出ハードについては、スクウェア・エニックスのファイナルファンタジーポータルサイトに掲載されているシリーズヒストリーを基準にしています。
| 発売年 | タイトル | 初出ハード | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 1987年 | ファイナルファンタジー | FC | シリーズ第1作。クリスタルを巡る冒険とジョブシステムの原点 |
| 1988年 | ファイナルファンタジーII | FC | 固定された主人公たちと物語性を重視。独自の成長システムを採用 |
| 1990年 | ファイナルファンタジーIII | FC | ジョブチェンジシステムを本格的に発展 |
| 1991年 | ファイナルファンタジーIV | SFC | ATBを採用し、キャラクターと物語をより重視した作品へ進化 |
| 1992年 | ファイナルファンタジーV | SFC | ジョブとアビリティを組み合わせる自由度の高い育成が特徴 |
| 1994年 | ファイナルファンタジーVI | SFC | 多数の主要キャラクターが登場。2D時代の集大成ともいえる作品 |
| 1997年 | ファイナルファンタジーVII | PS | 3Dグラフィックへ本格移行。シリーズの大きな転換点 |
| 1999年 | ファイナルファンタジーVIII | PS | ジャンクションシステムを採用。より現代的な世界観へ |
| 2000年 | ファイナルファンタジーIX | PS | 初期FFを思わせるファンタジー世界へ回帰 |
| 2001年 | ファイナルファンタジーX | PS2 | シリーズ初のキャラクターボイスを本格採用。映像表現も大きく進化 |
| 2002年 | ファイナルファンタジーXI | PS2 | シリーズ初のMMORPG |
| 2006年 | ファイナルファンタジーXII | PS2 | 広大なフィールドとシームレスに近い戦闘を採用 |
| 2009年 | ファイナルファンタジーXIII | PS3 | HD世代の映像表現と高速なバトルシステムが特徴 |
| 2010年 | ファイナルファンタジーXIV | Windows | FF第2のMMORPG。2013年に『新生エオルゼア』として大きく再構築 |
| 2016年 | ファイナルファンタジーXV | PS4・Xbox One | 広大なフィールドとリアルタイムアクションを本格導入 |
| 2023年 | ファイナルファンタジーXVI | PS5 | アクションRPG色をさらに強化したナンバリング作品 |
| 2026年 | ファイナルファンタジー レゾナンス | Switch2ほか | シリーズ初のHD-2D。ジョブ・クリスタル・幻獣など原点的要素を現代化 |
『FFI』から『FFVI』までは、ドット絵を中心とした2D RPGとしてシリーズの基礎が作られた時代です。
『FFVII』以降は3D表現へ進み、『FFX』以降は映像・音声表現も大きく進化。
さらに『FFXI』『FFXIV』ではオンラインRPGへ進出し、『FFXV』『FFXVI』ではアクション性が大きく強化されるなど、ナンバリングごとに異なる方向へ挑戦してきました。
なお『FFXIV』は少し特殊で、最初の『ファイナルファンタジーXIV』が2010年にWindows向けとして登場したあと、2013年に『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』として再スタートしています。
現在まで続いているFFXIVの基礎となったのは、この2013年版です。
2026年~2027年はFFシリーズの新たな転換期
2026年以降も、FFシリーズでは重要作品の発売が続きます。
特に歴代シリーズを振り返るこの記事では、次の3作品は押さえておきたいところです。
| 発売予定 | タイトル | 位置付け |
|---|---|---|
| 2026年10月22日 | ファイナルファンタジー レゾナンス | シリーズ初のHD-2Dを採用した最新作 |
| 2027年1月予定 | ファイナルファンタジーXIV: 白銀のワンダラー | FFXIVの新たな拡張パッケージ |
| 2027年4月8日 | ファイナルファンタジーVII リベレーション | FFVIIリメイク3部作の完結編 |
『ファイナルファンタジー レゾナンス』は、2026年10月22日にSwitch2・Switch・PS5・Xbox Series X|S・Xbox on PCなどで発売予定です。Steam版のみ10月23日発売となります。
最大の特徴は、FFシリーズとして初めてHD-2Dグラフィックを採用していること。
ターン制コマンドバトル、ジョブシステム、クリスタル、幻獣、飛空艇など、初期FFを思わせる要素を現代的なゲームとして再構築しています。
さらにFFIからFFXVIまでの歴代キャラクターも「ビジョン」として登場するため、約40年続いてきたFFシリーズをつなぐ作品という側面も持っています。
2027年1月には『ファイナルファンタジーXIV: 白銀のワンダラー』が発売予定。
長期間サービスが続くFFXIVも新たな時代へ入り、Switch2を含む複数プラットフォームで展開される予定です。
さらに2027年4月8日には『ファイナルファンタジーVII リベレーション』が発売予定。
『FINAL FANTASY VII REMAKE』『FINAL FANTASY VII REBIRTH』に続くFFVIIリメイクシリーズ第3作であり、3部作の完結編となります。
対応機種にはSwitch2、PS5、Xbox Series X|S、Xbox on PC、Steam、Epic Games Storeが予定されています。
1987年の初代から始まったFFは、ドット絵のRPGから3D、オンライン、HD、アクションRPGへと進化してきました。
そして約40年を経た現在は、『レゾナンス』によるHD-2Dでの原点回帰と、『FFVII リベレーション』による名作の現代的再構築という、過去と未来の両方へ広がる段階に入っています。
FF I~FF VI|ドットで描かれたFFの原点

『ファイナルファンタジー』から『ファイナルファンタジーVI』までは、ドット絵を中心とした2D RPGとしてシリーズの基礎が作られた時代です。
1987年の初代ではクリスタルを巡る冒険とジョブの概念が描かれ、その後は物語性、バトルシステム、キャラクター育成などが作品ごとに進化していきました。
特に『FFIII』のジョブチェンジ、『FFIV』のATB、『FFV』のジョブとアビリティ、『FFVI』の魔石など、後のFFシリーズにもつながる重要なシステムがこの時代に数多く生まれています。スクウェア・エニックス公式でも、FFIIIはジョブチェンジをシリーズに導入した作品、FFIVはシリーズで初めてATBを採用した作品として紹介されています。
ファイナルファンタジー|すべての始まりとなった初代FF
1987年12月にファミリーコンピュータで発売された、記念すべきシリーズ第1作です。
物語の中心となるのは、クリスタルを手にした4人の「光の戦士」。
プレイヤーは戦士やシーフ、モンク、白魔術士、黒魔術士などからパーティーを編成し、世界を覆う異変の原因を追って冒険していきます。
後の作品ほどキャラクター個人の物語を前面に押し出した構成ではありませんが、「クリスタル」「光の戦士」「ジョブ」「飛空艇」といったFFを象徴する要素は、すでに初代から存在していました。
シリーズを長く追っていくと何度も登場するモチーフの多くが、この作品ですでに形になっていたことが分かります。
約40年にわたるFFシリーズの出発点として、歴史を振り返るうえでは欠かせない1本です。
ファイナルファンタジーII|物語とキャラクターを前面に押し出した第2作
『ファイナルファンタジーII』は1988年12月にファミリーコンピュータで発売されました。
初代から大きく変わったのが、最初から名前や背景を持つ主人公たちが登場する点です。
フリオニール、マリア、ガイたちは、パラメキア帝国の侵略によって故郷を失い、反乱軍へ参加。
帝国との戦いを通して、仲間との出会いや別れを経験していきます。
単純に世界を救うだけではなく、戦争や犠牲を描いた物語が中心となっており、後のFFシリーズにつながるドラマ性が強くなりました。
また、一般的なRPGのように経験値をためてレベルを上げる方式ではなく、武器や魔法を使うことでそれぞれを成長させていく独自の育成方式を採用。
シリーズ初期から、前作と同じ仕組みをそのまま繰り返すのではなく、新しいシステムへ挑戦していたことが分かる作品です。
ファイナルファンタジーIII|ジョブチェンジを本格化させた作品
1990年4月にファミリーコンピュータで発売された『ファイナルファンタジーIII』では、ジョブシステムが大きく発展しました。
クリスタルから力を授かった4人の光の戦士が、世界を覆う闇に立ち向かうという物語です。
最大の特徴は、冒険の途中で入手したジョブへ自由に変更できるジョブチェンジシステム。
戦士、モンク、白魔道師、黒魔道師、竜騎士、召喚士など、状況に合わせてパーティー構成を変えながら攻略できるようになりました。スクウェア・エニックスも、FFIIIについてシリーズでジョブチェンジを導入した作品として紹介しています。
召喚魔法もシリーズを代表する要素として存在感を強め、後のFFにつながるシステムが一気に増えた作品でもあります。
初代で生まれた「ジョブ」という考え方を、本格的な育成・攻略システムへ発展させた重要作といえるでしょう。
ファイナルファンタジーIV|ATBとドラマ性でFFを大きく進化させた作品
1991年7月にスーパーファミコンで発売された『ファイナルファンタジーIV』は、シリーズの方向性を大きく変えた作品のひとつです。
主人公はバロン王国の暗黒騎士セシル。
王の命令に疑問を抱いたことをきっかけに祖国を離れ、クリスタルを巡る戦いへ巻き込まれていきます。
セシルが暗黒騎士からパラディンへと生まれ変わる展開をはじめ、仲間との別れ、裏切り、兄弟を巡る物語など、キャラクターを中心としたドラマがこれまで以上に強く描かれました。
ゲームシステムでは、シリーズで初めて「アクティブタイムバトル(ATB)」を採用。
敵味方が完全な交互ターンで行動するのではなく、時間の経過によって行動可能になる仕組みとなり、コマンド式RPGでありながら戦闘にリアルタイムの緊張感が生まれました。
このATBは以降のFFでも長く使われることになり、FFのバトルを象徴するシステムのひとつとなっていきます。
ファイナルファンタジーV|ジョブとアビリティの自由度を完成させた作品
『ファイナルファンタジーV』は1992年12月にスーパーファミコンで発売されました。
主人公バッツは相棒のチョコボ・ボコと旅を続ける青年。
隕石の落下をきっかけにレナ、ガラフ、ファリスたちと出会い、世界を支えるクリスタルを守る冒険へと旅立ちます。
FFV最大の特徴は、FFIIIから受け継いだジョブシステムをさらに発展させたことです。
ジョブを育てることでアビリティを覚え、覚えた能力を別のジョブでも使用できるため、プレイヤー自身がさまざまな組み合わせを考えてキャラクターを育成できるようになりました。
スクウェア・エニックス公式でも、FFVはジョブを自由に選択して育成できる高いカスタマイズ性を持つ作品として紹介されています。
シリーズの中でも特に「育成を考える面白さ」が強い作品であり、ジョブシステムを語るうえでは欠かせないタイトルです。
ファイナルファンタジーVI|2D時代の集大成となった作品
1994年4月にスーパーファミコンで発売された『ファイナルファンタジーVI』は、スーパーファミコン時代最後のナンバリング作品です。
これまでのシリーズでは中世ファンタジーを思わせる世界が中心でしたが、FFVIでは魔法に加えて機械や蒸気機関が発達した世界が描かれています。
物語にはティナ、ロック、セリス、エドガーなど多数のキャラクターが登場。
特定のひとりだけを絶対的な主人公とするのではなく、それぞれの人物が異なる目的や過去を抱えながら物語に関わっていく群像劇的な構成が特徴です。スクウェア・エニックスも、プレイアブルキャラクターそれぞれに物語や目的が用意されている点をFFVIの特徴として紹介しています。
育成面では「魔石」を装備することで魔法や能力を習得できるシステムを採用。
ジョブを変更するFFVとは異なり、それぞれ固有能力を持つキャラクターを育てながら、自分なりのパーティーを作っていく形式へ変化しました。
ドット絵によるキャラクター表現、壮大な物語、音楽、バトルシステムなど、2D時代に培われたFFの要素をまとめ上げた作品です。
そして次の『ファイナルファンタジーVII』では、シリーズの舞台そのものがスーパーファミコンからPlayStationへ移り、FFは本格的な3D時代へ突入します。
FF VII~FF IX|3Dへ進化したPlayStation時代

1997年から2000年に発売された『ファイナルファンタジーVII』『VIII』『IX』は、初代PlayStationを代表するFF作品です。
この3作品でシリーズはドット絵を中心とした2D表現から3Dグラフィックへ本格的に移行。
映像演出、キャラクターデザイン、世界観の表現方法も大きく変わりました。『FFVII』は1997年、『FFVIII』は1999年、『FFIX』は2000年にPlayStationで発売されています。
ファイナルファンタジーVII|FFを3D時代へ導いた大きな転換点
『ファイナルファンタジーVII』は1997年1月にPlayStationで発売されました。
主人公は元ソルジャーを名乗るクラウド。
巨大企業・神羅カンパニーとの戦いや、かつての英雄セフィロスを追う旅を通して、星そのものの命運を巡る物語へと発展していきます。
シリーズ史における最大の変化は、ハードをスーパーファミコンからPlayStationへ移し、3Dポリゴンによるキャラクターやプリレンダリングされた背景、CGムービーなどを本格的に導入したことです。
それまでドット絵で表現されていたFFの世界が、映像演出を中心としたRPGへ大きく変化しました。
育成では「マテリア」を武器や防具に装着し、魔法やアビリティを組み合わせるシステムを採用。
FFVのジョブやFFVIの魔石とは異なる形で、プレイヤーがキャラクターの役割を自由に調整できるようになっています。
FFVIIは後に関連作品が多数展開され、2020年からは『FINAL FANTASY VII REMAKE』を起点としたリメイクシリーズもスタート。
2024年の『FINAL FANTASY VII REBIRTH』、そして2027年4月8日発売予定の『ファイナルファンタジーVII リベレーション』へと続いており、現在のFFシリーズにも大きな影響を与え続けています。原作FFVIIやリメイク作品の展開は公式シリーズページでも確認できます。
ファイナルファンタジーVIII|現代的な世界観と独自の育成システムへ
『ファイナルファンタジーVIII』は1999年2月にPlayStationで発売されました。
主人公スコールは、傭兵を育成する学園「バラムガーデン」に所属する青年。
任務を通してリノアや仲間たちと出会い、魔女を巡る大きな戦いへ巻き込まれていきます。
FFVIIからグラフィック表現がさらに進化し、キャラクターも従来のデフォルメされた体型から、より人間に近い頭身で描かれるようになりました。
魔法と機械が共存する世界や学園生活など、それまでのFFとは異なる現代的な雰囲気も特徴です。
育成面では「ジャンクションシステム」を採用。
召喚獣にあたるG.F.をキャラクターにジャンクションし、さらに入手した魔法を能力値へ組み込むことでキャラクターを強化していきます。
従来の装備品やジョブとは大きく異なるシステムであり、FFがナンバリングごとにゲーム性そのものを変えていくシリーズであることを象徴する作品のひとつです。
ファイナルファンタジーIX|初期FFの世界観へ立ち返った作品
『ファイナルファンタジーIX』は2000年7月にPlayStationで発売されました。
主人公ジタンは、旅芸人一座と盗賊団というふたつの顔を持つ「タンタラス」の一員。
アレクサンドリア王国の王女ガーネットを誘拐する計画から始まり、ビビやスタイナーたちとの冒険を通して、やがて命やクリスタルを巡る壮大な物語へと発展していきます。
FFVIIとFFVIIIでは機械文明や近未来的な雰囲気が強くなりましたが、FFIXでは城、騎士、黒魔道士、飛空艇など、初期FFを思わせるファンタジー色の強い世界観へ回帰しました。
キャラクターも、FFIXでは再びデフォルメされたデザインが採用されています。
物語の根幹には「クリスタル」が置かれ、黒魔道士、竜騎士、召喚士などシリーズ伝統のジョブを思わせる役割を各キャラクターが持っている点も特徴です。
そのためFFIXは、3D時代の映像表現を使いながら、初代から続いてきたFFらしさを改めて見直した作品ともいえます。
PlayStation時代のFFは、『VII』で大きく未来へ進み、『VIII』でさらに独自路線を追求し、『IX』で原点を振り返るという、3作品それぞれがまったく異なる方向性を持った時代でした。
FF X~FF XII|PlayStation2時代の進化

PlayStation2時代に入ると、FFシリーズは映像表現だけでなくゲームそのものの形をさらに大きく変えていきます。
2001年の『ファイナルファンタジーX』、2002年の『ファイナルファンタジーXI』、2006年の『ファイナルファンタジーXII』は、同じPlayStation 2世代でありながら、それぞれまったく異なる方向へ進化した3作品です。
ファイナルファンタジーX|映像と物語表現が大きく進化
『ファイナルファンタジーX』は2001年7月にPlayStation2で発売されました。
主人公ティーダは、大都市ザナルカンドで活躍するブリッツボール選手。
巨大な存在「シン」によって異世界スピラへ飛ばされ、召喚士ユウナと出会ったことをきっかけに、『シン』を倒すための旅へ同行します。
PlayStation2への移行によってグラフィックは大幅に進化し、キャラクターの表情やイベントシーンもより細かく描けるようになりました。
キャラクターボイスが本格的に導入されたことも大きな変化で、ティーダやユウナたちの感情を映像と音声の両方で表現できるようになります。
バトルでは、それまで長く使われてきたATBから離れ、行動順を確認しながら戦うシステムを採用。
育成もレベルアップ中心ではなく「スフィア盤」を使って能力を伸ばす方式となり、シリーズの伝統を残しながらゲームシステムを大きく作り替えています。
物語、映像、音楽の結びつきも強く、PlayStation2時代のFFを象徴する作品となりました。
現在は『ファイナルファンタジーX-2』とセットになったHDリマスター版も展開されており、2026年にはSwitch2版も発売されています。公式ではSwitch2版のダウンロード版が2026年7月23日、パッケージ版が8月27日発売と案内されています。
ファイナルファンタジーXI|シリーズ初のMMORPGへ挑戦
『ファイナルファンタジーXI』は2002年5月にPlayStation2で発売された、シリーズ初のMMORPGです。
それまでのFFでは、用意された主人公と仲間たちを操作して物語を進める形式が基本でした。
FFXIではプレイヤー自身がキャラクターを作り、ひとりの「冒険者」としてオンライン世界「ヴァナ・ディール」で生活する形式へと大きく変化します。
世界にはほかのプレイヤーも存在し、パーティーを組んでモンスターと戦ったり、さまざまなミッションを攻略したりしながら冒険を進めていきます。
戦士や白魔道士、黒魔道士など、FFで受け継がれてきたジョブもオンラインRPGのシステムとして再構築されました。
FFXIの登場によって、「FFはひとりで物語を体験するRPG」という従来の枠が大きく広がります。
後に登場する『ファイナルファンタジーXIV』へとつながる意味でも、シリーズ史における非常に大きな転換点です。
ファイナルファンタジーXII|広大な世界と新しいバトルシステムへ
『ファイナルファンタジーXII』は2006年3月にPlayStation2で発売されました。
舞台は、魔法と飛空艇が存在する世界「イヴァリース」。
アルケイディア帝国によって祖国を失った少年ヴァンや王女アーシェたちが、巨大な国家同士の戦争へ巻き込まれていきます。
FFXまでの多くの作品では、フィールドを移動している途中で敵と遭遇すると専用の戦闘画面へ切り替わる形式が使われていました。
FFXIIでは、フィールド上に敵が存在し、そのままの空間で戦闘へ移行する形式へ大きく変化。
オンラインRPGを思わせる、より連続性の高い冒険ができるようになりました。
また、仲間の行動条件をあらかじめ設定する「ガンビット」が大きな特徴です。
「HPが減った仲間を回復する」「特定の敵を優先して攻撃する」といった条件を設定することで、仲間を自動的に行動させながら戦えます。スクウェア・エニックス公式でも、ガンビットはパーティーAIをプレイヤー自身が設定するシステムとして説明されています。
FFXが物語と映像表現を大きく発展させ、FFXIがオンラインRPGへ挑戦し、FFXIIが広大なフィールドと新しい戦闘システムへ進んだことで、PlayStation 2時代のFFは非常に幅広い形へ進化しました。
この流れを受けて次の『ファイナルファンタジーXIII』からはHD世代へ移行し、グラフィック、オンライン、オープンなフィールド、アクション性など、それぞれ異なる方向へシリーズがさらに広がっていきます。
FF XIII~FF XVI|現代のファイナルファンタジー

『ファイナルファンタジーXIII』以降は、HDグラフィック、オンラインRPG、広大なフィールド、アクション性の高いバトルなど、それまで以上に作品ごとの方向性が大きく変化していきます。
同じ「ファイナルファンタジー」というシリーズでありながら、『XIII』『XIV』『XV』『XVI』はゲームシステムも世界の作り方も大きく異なります。
シリーズの伝統を残しながら、その時代に合わせて新しいRPGの形を模索してきたことが分かる時期です。『FFXIII』は2009年、『FFXIV』は2010年、『FFXV』は2016年、『FFXVI』は2023年に登場しています。
ファイナルファンタジーXIII|HD世代へ突入したFF
『ファイナルファンタジーXIII』は2009年にPlayStation3で発売されました。
舞台となるのは、ファルシによって築かれた天空世界「コクーン」と、その外側に広がる「グラン=パルス」。
主人公ライトニングをはじめとする登場人物たちは、ファルシによって使命を与えられた「ルシ」となり、自分たちに課せられた運命へ立ち向かっていきます。
PlayStation3世代へ移行したことで、キャラクターや背景、イベントシーンなどの映像表現はさらに進化。
シリーズが本格的なHD時代へ入った作品のひとつです。
バトルでは「ロール」と呼ばれる役割を組み合わせ、戦況に応じて編成を切り替える「オプティマチェンジ」を採用。
アタッカー、ブラスター、ヒーラーなどの役割をリアルタイムで変更することで、コマンド式を基本としながらスピード感のある戦闘を実現しています。
また、FFXIIIはナンバリング本編だけで完結するのではなく、後に『ファイナルファンタジーXIII-2』と『ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII』が発売されました。
ひとつのナンバリングを複数作品で長く描く形式が本格化したシリーズでもあります。公式では『FFXIII-2』が2011年、『ライトニング リターンズ』が2013年の作品として確認できます。
ファイナルファンタジーXIV|長く進化を続けるオンラインFF
『ファイナルファンタジーXIV』は、『FFXI』に続くシリーズ2作目のMMORPGです。
最初の『ファイナルファンタジーXIV』は2010年に登場しましたが、その後ゲーム全体を大幅に再構築。
2013年に『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』として新たなスタートを切りました。FFポータルでも2010年版と『新生エオルゼア』はそれぞれFFXIVの歴史として扱われています。
プレイヤーは自分自身のキャラクターを作成し、「光の戦士」として広大な世界を冒険します。
ストーリーを進めるだけでなく、ほかのプレイヤーとパーティーを組んでダンジョンや強敵へ挑んだり、装備を集めたり、クラフターやギャザラーとして生活したりと、ひとつの世界でさまざまな遊び方ができるのが特徴です。
FFXIVは発売後も拡張パッケージによって世界と物語を拡大し続けています。
『蒼天のイシュガルド』『紅蓮のリベレーター』『漆黒のヴィランズ』『暁月のフィナーレ』などを経て、長期間にわたってひとつのFF世界を発展させてきました。
さらに2027年1月には、新たな拡張パッケージ『ファイナルファンタジーXIV: 白銀のワンダラー』が発売予定です。
対応機種にはSwitch2も含まれており、FFXIVは今後も新しい世代のハードへ展開しながら進化を続けていきます。
初代FFから続いてきた「光の戦士」「クリスタル」「ジョブ」「召喚獣」といった要素を、オンラインRPGという巨大な世界へ広げた作品といえるでしょう。
ファイナルファンタジーXV|仲間と旅する広大なFFへ
『ファイナルファンタジーXV』は2016年11月にPlayStation4とXbox Oneで発売されました。
主人公はルシス王国の王子ノクティス。
グラディオラス、イグニス、プロンプトという3人の仲間とともに故郷を離れ、やがてクリスタルと世界の命運を巡る戦いへ巻き込まれていきます。
FFXVの大きな特徴となったのが、広大なフィールドを仲間たちと自由に旅するゲーム構成です。
車で道路を走ったり、キャンプをしたり、釣りを楽しんだりしながら目的地へ向かうことで、これまでのFFとは違った「旅をしている感覚」が強くなりました。
バトルもコマンド選択を中心とした従来型から大きく変化。
フィールド上を自由に動きながら敵を攻撃するリアルタイムアクションが本格的に取り入れられています。
FFXVではゲームだけでなく、映画『キングスグレイブ ファイナルファンタジーXV』やアニメ『ブラザーフッド ファイナルファンタジーXV』なども展開されました。
ひとつの世界をゲーム以外の作品にも広げるメディアミックスという点でも特徴的なFFです。
ファイナルファンタジーXVI|本格アクションRPGへ進化
『ファイナルファンタジーXVI』は2023年6月22日にPlayStation5で発売されました。
舞台は、巨大なクリスタル「マザークリスタル」の加護によって成り立つ世界ヴァリスゼア。
各国はクリスタルを巡って争い、召喚獣の力を宿す「ドミナント」たちも戦争へ利用されています。
主人公クライヴ・ロズフィールドもその争いへ巻き込まれ、やがてマザークリスタルそのものを巡る世界の真実へ迫っていきます。
FFXVIでは、ナンバリング作品としてアクション性がさらに強化されました。
プレイヤー自身がクライヴを操作して攻撃や回避を行い、複数の召喚獣から得た能力を切り替えながら戦います。
召喚獣も単なる強力な魔法として登場するだけではありません。
イフリート、フェニックス、タイタン、バハムートなどが物語の中心に組み込まれ、巨大な召喚獣同士が直接戦う「召喚獣合戦」へ発展しました。
初期FFから長く受け継がれてきた召喚獣という要素を、現代の映像技術とアクションゲームとして再構築した作品といえます。
『FFXIII』でHD世代へ進み、『FFXIV』でオンライン世界を拡大し、『FFXV』で広大なフィールドとリアルタイムバトルを取り入れ、『FFXVI』では本格的なアクションRPGへ。
現代のFFは、作品ごとに異なる方向へ大胆に変化してきました。
そして2026年には、その流れとは異なる形でシリーズの原点へ立ち返る『ファイナルファンタジー レゾナンス』が登場します。
最新技術によってリアルな世界を追求してきたFFが、今度はHD-2Dによってドット時代の魅力を現代へつなげようとしている点も、シリーズの歴史を見るうえで重要な変化です。『レゾナンス』は2026年10月22日発売予定で、Switch2を含む複数ハードで展開されます。
FFシリーズの代表的な続編・外伝・リメイク

FFシリーズには『FFI』から『FFXVI』までのナンバリング以外にも、数多くの作品が存在します。
すべてを紹介すると非常に膨大になるため、ここではFFシリーズの歴史を振り返るうえで特に重要な続編・外伝・リメイクを中心に紹介します。
代表的な作品を時系列で見ると、次のようになります。
| 発売年 | タイトル | 特徴 |
|---|---|---|
| 1997年 | ファイナルファンタジータクティクス | FFの世界観をタクティカルRPGへ展開 |
| 2003年 | ファイナルファンタジーX-2 | ナンバリング本編の直接的な続編 |
| 2003年 | ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル | アクションRPGとして独自シリーズへ発展 |
| 2007年 | クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- | FFVIIの前日譚を描く作品 |
| 2008年 | ディシディア ファイナルファンタジー | 歴代FFキャラクターが集結 |
| 2011年 | ファイナルファンタジーXIII-2 | FFXIIIの物語を直接継承 |
| 2013年 | ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII | FFXIIIシリーズ完結編 |
| 2020年 | FINAL FANTASY VII REMAKE | FFVIIを現代技術で再構築した3部作第1作 |
| 2022年 | CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII- REUNION | クライシス コアを現代向けに再構築 |
| 2024年 | FINAL FANTASY VII REBIRTH | FFVIIリメイク3部作第2作 |
| 2025年 | ファイナルファンタジータクティクス - イヴァリース クロニクルズ | 1997年版FFTを現代向けに復活 |
| 2027年 | ファイナルファンタジーVII リベレーション | FFVIIリメイク3部作完結編 |
『ファイナルファンタジータクティクス』『クリスタルクロニクル』『ディシディア』など、ナンバリングとは異なるジャンルへFFの世界を広げた作品も多く存在します。
FFポータルの公式ヒストリーでも、これらはシリーズの歴史を構成する作品として掲載されています。
ファイナルファンタジーX-2|FF本編の「その後」を描いた続編
『ファイナルファンタジーX-2』は2003年3月にPlayStation2で発売されました。
物語の舞台は『FFX』から2年後のスピラ。
ユウナを中心に、『FFX』で描かれた物語のその後を追っていきます。
FFシリーズでは基本的にナンバリングごとに世界や物語が独立していましたが、X-2ではナンバリング本編の世界をそのまま引き継いだ続編が制作されました。
スクウェア・エニックス公式でも、『FFX』本編から2年後を描いた続編として紹介されています。
ゲームシステムも前作から大きく変更され、「ドレスフィア」によって戦闘中にも役割を変えられる仕組みを採用。
ジョブチェンジという初期FFから続くシステムを、よりスピーディーなバトルへ落とし込んでいます。
その後、ひとつのナンバリングから複数作品を展開する形式はFFXIIIやFFVIIリメイクシリーズなどにも広がっていきました。
FF XIII-2・ライトニング リターンズ|ひとつの物語を3作品で描く
『ファイナルファンタジーXIII』も、本編発売後に物語が大きく拡張されたシリーズです。
2011年には『ファイナルファンタジーXIII-2』、2013年には『ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII』が登場しました。
『XIII-2』では『FFXIII』後の世界を舞台に、セラやノエルを中心とした新たな物語を展開。
『ライトニング リターンズ』では再びライトニングが主人公となり、FFXIIIから続いてきた物語の完結へ向かいます。
『FFX』『FFX-2』が本編と続編という2作品だったのに対し、FFXIIIではナンバリングひとつの世界を3作品にわたって描く大規模なシリーズ展開となりました。
現在ではFFVIIリメイクシリーズも3部作として制作されており、「ひとつのFF世界を複数作品で深く描く」という形はシリーズの重要な展開方法のひとつとなっています。
ファイナルファンタジータクティクス|FFをタクティカルRPGへ広げた名作
『ファイナルファンタジータクティクス』は1997年にPlayStationで発売されたタクティカルRPGです。FFポータルの公式ヒストリーでも1997年6月発売として記録されています。
舞台は「イヴァリース」。
ラムザとディリータというふたりの人物を中心に、国家間の争い、貴族社会、宗教などが複雑に絡み合う重厚な物語が描かれます。
バトルは通常のFFとは異なり、高低差のあるマップ上でユニットを移動させながら戦うシミュレーション形式。
一方で、白魔道士、黒魔道士、竜騎士などFFシリーズでおなじみのジョブも登場し、ジョブとアビリティを組み合わせながらキャラクターを育成できます。
このイヴァリースという世界は、後の『ファイナルファンタジーXII』などにもつながっていきました。
さらに2025年9月30日には『ファイナルファンタジータクティクス - イヴァリース クロニクルズ』が発売。
グラフィックやUIを刷新し、ストーリーの加筆・調整やフルボイス化を行った「エンハンスド」と、オリジナル版をできるだけ忠実に再現した「クラシック」の2種類を収録しています。Switch2版も発売されています。
1997年の作品が約30年後の現代に再び展開されたことからも、FFTがFFシリーズの中で長く存在感を持ち続けていることが分かります。
クライシス コア|FFVII以前の物語を描いた前日譚
『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-』は、原作『FFVII』より7年前を描いた作品です。
主人公はソルジャーのザックス・フェア。
クラウド、セフィロス、エアリスなど原作につながる人物たちも登場し、『FFVII』で語られた出来事の背景がより深く描かれています。
2022年には『CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII- REUNION』として現代向けに再構築されました。
グラフィックのHD化だけでなく、3Dモデルの刷新、フルボイス化、楽曲のアレンジなどが行われています。
さらに2026年9月10日にはSwitch2版も発売されています。
FFVIIリメイクシリーズと合わせて遊ぶことで、クラウドやザックスを巡る物語をより深く理解できる作品となっています。
FINAL FANTASY VII REMAKEシリーズ|1997年の名作を3部作として再構築
1997年に発売された『ファイナルファンタジーVII』は、2020年から現代の技術で再構築する大規模なリメイクプロジェクトが進められています。
これは単純にグラフィックを新しくしたリメイクではありません。
原作FFVIIの要素を土台としながら、世界やキャラクターをより詳細に描き、新たな物語として再構築する全3部作のプロジェクトです。スクウェア・エニックス公式も「現代の技術で再構築する全3部作」と説明しています。
3部作は次の構成です。
| 作品 | 発売年 | 位置付け |
|---|---|---|
| FINAL FANTASY VII REMAKE | 2020年 | 第1作 |
| FINAL FANTASY VII REBIRTH | 2024年 | 第2作 |
| ファイナルファンタジーVII リベレーション | 2027年4月8日 | 第3作・完結編 |
第1作『FINAL FANTASY VII REMAKE』では、原作序盤のミッドガルを大幅に拡張。
続く『FINAL FANTASY VII REBIRTH』ではミッドガルの外へ世界が広がり、より広大なフィールドを冒険できるようになりました。
そして2027年4月8日には、3部作を締めくくる『ファイナルファンタジーVII リベレーション』が発売予定です。
対応機種はSwitch2、PlayStation 5、Xbox Series X|S、Xbox on PC、Steam、Epic Games Store。
公式サイトでもFFVIIリメイクシリーズ全3部作の最終作として位置付けられています。
1997年の原作から30年を迎える2027年に、FFVIIの新たな物語もひとつの完結を迎えることになります。
FFシリーズでは、このほかにも多数の外伝や派生作品が発売されています。
チョコボの不思議なダンジョン
ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル
ディシディア ファイナルファンタジー
ワールド オブ ファイナルファンタジー
ストレンジャー オブ パラダイス ファイナルファンタジー オリジン
すべてを追わなくてもナンバリング作品は楽しめますが、こうした続編や外伝を見ていくと、FFが「1本のRPGシリーズ」だけではなく、さまざまなジャンルや世界へ広がってきた巨大なブランドであることが分かります。
FFシリーズはどのように進化してきた?

1987年の初代『ファイナルファンタジー』から現在まで、FFシリーズは同じ形を守り続けてきたRPGではありません。
ドット絵の2D RPGから始まり、3Dグラフィック、HD映像、オンラインRPG、広大なフィールド、本格的なアクションへと、約40年にわたってゲームの形そのものを変化させてきました。
そして2026年には、最新技術でリアルな世界を追求するだけではなく、HD-2Dによって初期FFの魅力を現代へ蘇らせる『ファイナルファンタジー レゾナンス』が登場します。公式でも、シリーズ初のHD-2Dを採用し、「もしファイナルファンタジーがドットのまま進化を遂げていたら」という発想から原点的な面白さを追求した作品と紹介されています。
1987年~1994年|ドット絵でFFの基礎を築いた時代
初代『ファイナルファンタジー』から『FFVI』までは、ドット絵を中心とした2D RPGとしてシリーズの基礎が作られました。
クリスタル、ジョブ、魔法、召喚獣、飛空艇といったFFを象徴する要素の多くも、この時代に生まれています。
作品を重ねるごとにシステムも進化し、FFIIIではジョブチェンジ、FFIVではATB、FFVではジョブとアビリティの組み合わせ、FFVIでは魔石による育成など、それぞれ異なる仕組みが採用されました。
初代からすでに作品ごとにシステムを変更しており、「ナンバリングが変われば新しいFFになる」というシリーズの特徴は、この頃から始まっていたといえます。
1997年~2000年|2Dから3Dへ進化
1997年の『ファイナルファンタジーVII』では、シリーズの舞台がスーパーファミコンからPlayStationへ移り、グラフィックもドット絵から3Dへ本格的に変化しました。
3Dポリゴンで描かれたキャラクター、CGムービー、プリレンダリング背景などによって、物語を映像で見せる力が大きく向上します。
続く『FFVIII』ではキャラクターをより人間に近い頭身で描き、『FFIX』では3D技術を使いながら初期FFを思わせるファンタジー世界へ回帰しました。
FFVIIからFFIXまでの3作品だけを見ても、「3Dになったから同じ方向へ進む」のではなく、作品ごとに異なる世界観やゲームシステムへ挑戦していたことが分かります。
2001年~2006年|映像・オンライン・フィールド表現が進化
PlayStation 2時代に入ると、FFシリーズの表現方法はさらに広がりました。
『FFX』ではキャラクターボイスを本格的に導入し、表情や声を含めて物語を描くようになります。
『FFXI』ではシリーズ初のMMORPGとなり、世界中のプレイヤーが同じヴァナ・ディールを冒険するオンラインゲームへ進化しました。
『FFXII』ではフィールド上に敵が存在し、そのまま戦闘へ移行する形式を採用。
従来の「フィールドを歩く→敵と遭遇する→戦闘画面へ切り替わる」というRPGの構造から離れ、よりひとつにつながった世界を冒険する方向へ進んでいきます。
この時代からFFは、映像がきれいになるだけではなく「RPGそのものの遊び方」を大きく変えるシリーズになっていきました。
2009年~2023年|HD・オンライン・アクションへ
『ファイナルファンタジーXIII』からは、本格的なHD世代へ入ります。
映像表現がさらに進化する一方、バトルやフィールドの作り方も作品ごとに大きく変わりました。
『FFXIV』ではMMORPGとしてひとつの世界を長期間拡張し続け、『FFXV』では仲間と広大なフィールドを旅するスタイルを採用。
『FFXVI』ではリアルタイムアクションをさらに押し進め、召喚獣同士の巨大な戦いもゲームプレイとして描かれるようになりました。
かつてはコマンドを選択して戦うRPGだったFFが、時代とともにアクションRPGとしての側面も強くなっていったことが分かります。
一方で、クリスタル、召喚獣、魔法などのシリーズを象徴する要素は現在の作品にも残されています。
ゲームシステムや世界観が大きく変わっても、過去の作品から受け継がれてきた要素を新しい形で再解釈していることがFFの特徴です。
2026年|HD-2Dで再びFFの原点へ
そして2026年10月22日には『ファイナルファンタジー レゾナンス』が発売予定です。対応機種にはSwitch2、Switch、PS5、Xbox Series X|Sなどが含まれます。
最大の特徴は、シリーズ初となるHD-2Dグラフィック。
ドット絵のキャラクターと立体的な背景、光やエフェクトを組み合わせることで、初期FFを思わせる世界を現代的に描いています。
バトルもターン制コマンド方式となっており、ジョブシステム、クリスタル、幻獣、飛空艇といった歴代シリーズでおなじみの要素が多数登場します。
さらにFFIからFFXVIまでの歴代主人公たちも「ビジョン」として登場。
約40年にわたるFFシリーズの歴史そのものを、新しい作品へつなげる構成となっています。
FFの進化を大きく並べると、
ドット絵 → 3D → 映像表現の進化 → オンライン → 広大な世界 → アクション → HD-2Dによる原点回帰
という流れになります。
常に新しい方向へ進むだけではなく、過去に築いてきたものを現代の技術で再構築する。
『ファイナルファンタジー レゾナンス』の登場によって、FFシリーズは「原点へ戻りながら新しく進化する」という新たな段階へ入ったといえるでしょう。
今からFFシリーズを遊ぶならどれがおすすめ?

FFシリーズは40年近い歴史があるため、「初代から順番に遊ばないと分からないのでは?」と思うかもしれません。
しかし、基本的にナンバリングごとに主人公・世界・物語は独立しています。
そのため、初代からすべて順番に遊ぶ必要はありません。
気になった作品や、自分が好きなゲームシステムに近い作品から始めるのがおすすめです。
初めてFFを遊ぶ場合は、目的に合わせると作品を選びやすくなります。
| こんな人におすすめ | 作品 | 特徴 |
|---|---|---|
| 王道のFFを体験したい | ファイナルファンタジーX | ストーリーとバトルのバランスが良く、現代でも遊びやすい |
| 昔ながらのFFを遊びたい | ファイナルファンタジーVI | 2D時代のFFを代表する作品 |
| ジョブ育成を楽しみたい | ファイナルファンタジーV | ジョブとアビリティの組み合わせが豊富 |
| 3D時代の代表作を遊びたい | ファイナルファンタジーVII | FFが大きく進化した転換点 |
| 現代的な大作RPGを遊びたい | FINAL FANTASY VII REMAKEシリーズ | 原作FFVIIを現代技術で大規模に再構築 |
| アクション重視で遊びたい | ファイナルファンタジーXVI | 本格的なアクションバトルを採用 |
| オンラインで長く遊びたい | ファイナルファンタジーXIV | MMORPGとして現在も拡張を続ける |
| 最新のFFから始めたい | ファイナルファンタジー レゾナンス | 2026年10月22日発売予定。初期FFの要素をHD-2Dで現代化 |
特にシリーズをまったく知らない人には、『ファイナルファンタジーX』は入りやすい作品です。
物語が独立しているため過去作の知識は必要なく、コマンド式バトルを基本としながら映像やキャラクターボイスにも対応しています。
Switch2版『FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster』も2026年に発売されており、ゲームスピードやエンカウント率などを変更できるゲームブースト機能も搭載されています。
昔ながらのFFを知りたいなら、FFI~FFVIを現代向けに再構築した「ファイナルファンタジー ピクセルリマスター」シリーズから選ぶ方法もあります。
初代からFFVIまでの6作品が展開されているため、2D時代のFFをまとめて振り返りたい人にも向いています。
一方、現代的なグラフィックやアクションを重視するなら、『FINAL FANTASY VII REMAKE』シリーズや『FFXVI』が候補になります。
FFVIIリメイクシリーズは3部作として展開され、2027年4月8日には完結編『ファイナルファンタジーVII リベレーション』も発売予定です。Switch2にも対応します。
さらに2026年10月22日発売予定の『ファイナルファンタジー レゾナンス』は、これからFFを始める人にとって新たな入口になりそうです。
シリーズ初のHD-2D、ターン制コマンドバトル、ジョブシステムなどを採用しながら、歴代主人公もビジョンとして登場するため、新作を遊びながら過去のFFへ興味を広げることもできます。
Switch2で遊べる作品を中心に探している場合は、別記事の「Switch2で出来るファイナルファンタジーシリーズ一覧|初心者におすすめの作品・遊ぶ順番も紹介」で、対応作品やおすすめの順番を詳しくまとめています。
FFは作品数が多いシリーズですが、すべてをプレイしてから最新作へ進む必要はありません。
まず1作品を遊んでみて、気に入った時代やシステムから関連作品へ広げていくのが、FFシリーズを楽しみやすい遊び方です。
まとめ|ファイナルファンタジーは時代とともに進化してきたRPGシリーズ

『ファイナルファンタジー』は、1987年の第1作から約40年にわたって続いてきたRPGシリーズです。
初期作品ではドット絵とコマンドバトルによる王道RPGとして始まり、FFVIIでは3Dへ進化。
その後はキャラクターボイス、オンラインRPG、HDグラフィック、広大なフィールド、リアルタイムアクションなど、ゲーム機や技術の進歩に合わせて大きく姿を変えてきました。
しかし、ゲームシステムが変わっても、クリスタル、ジョブ、召喚獣、魔法、飛空艇といったFFを象徴する要素はさまざまな形で受け継がれています。
2026年10月22日には、シリーズ初のHD-2Dを採用した『ファイナルファンタジー レゾナンス』が登場予定。
さらに2027年1月には『ファイナルファンタジーXIV: 白銀のワンダラー』、2027年4月8日にはFFVIIリメイク3部作の完結編『ファイナルファンタジーVII リベレーション』も予定されています。
1987年のドット絵から始まったFFは、
2D → 3D → HD → オンライン → アクション → HD-2D
と、時代ごとに新しいRPGの形へ挑戦してきました。
『レゾナンス』で再び原点へ目を向けながら、FFVIIリメイクシリーズやFFXIVでは現在進行形で新しい世界を広げています。
これまでの歴史を知ってから作品を遊ぶと、「クリスタル」「ジョブ」「召喚獣」といった同じ要素が、それぞれの時代でどのように変化してきたのかも見えてきます。
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