PCメモリが異常高騰|1年前はいくらだった?DDR4・DDR5の値上がり理由と買い時を解説

PCを自作しようとして、メモリの価格に驚いた人も多いのではないでしょうか。

少し前まで1万円前後で購入できた32GBメモリが、現在は5万円を超えるケースもあります。

特にDDR5だけでなく、旧規格のDDR4まで値上がりしているため、

「なぜ古いメモリまで高くなっているのか」

「今から買っても大丈夫なのか」

「もう少し待てば安くなるのか」

と迷ってしまうところです。

この記事では、PCメモリが高騰している理由と、2025年夏ごろと2026年7月時点の価格差をわかりやすく解説します。

ひとこと

あがりすぎでしょ。。。

この記事でわかること

  • PCメモリが高騰している理由
  • DDR4・DDR5は1年前と比べていくら上がったのか
  • DDR4まで値上がりしている理由
  • メモリ価格は今後下がるのか
  • 今すぐ買うべき人と待ってもよい人
  • これからPCを組む場合のおすすめ容量

PCメモリはどれくらい値上がりした?

2025年夏と2026年7月の秋葉原における店頭最安値を比較すると、メモリ価格が大きく上昇していることがわかります。

以下は、同じ規格・同じ容量を比較したおおよその価格です。

メモリ構成2025年8月ごろ2026年7月ごろ値上がり幅
DDR5-5600 16GB×2枚・合計32GB9,980円59,980円約6倍
DDR5-5600 32GB×2枚・合計64GB19,800円79,980円約4倍
DDR4-3200 16GB×2枚・合計32GB8,780円29,980円約3.4倍
DDR4-3200 32GB×2枚・合計64GB16,480円74,980円約4.5倍

2025年8月には、DDR5-5600の32GBセットが9,980円、64GBセットが19,800円で販売されていました。DDR4-3200も32GBセットが8,780円、64GBセットが16,480円でした。

一方、2026年7月後半の調査では、DDR5-5600の32GBセットが59,980円、64GBセットが79,980円となっています。DDR4-3200も32GBセットが29,980円、64GBセットが74,980円でした。

特価品やメーカー、動作クロック、レイテンシによって価格は変わりますが、主要なメモリが1年前の数倍まで値上がりしたことは間違いありません。

DDR5 32GBは約1万円から約6万円に

特にわかりやすいのが、DDR5-5600の16GB×2枚セットです。

2025年8月には9,980円で購入できたものが、2026年7月には59,980円となっています。

価格差は約5万円。割合では約501%の上昇です。

2026年7月にはDDR5-6000の16GB×2枚セットが49,980円で販売された例もありますが、これは特価品です。通常価格帯は5万円台から6万円台を目安に考えておいたほうがよいでしょう。

なぜPCメモリが値上がりしているのか

今回のメモリ高騰は、単純にPCが売れているからではありません。

大きく分けると、以下の理由が重なっています。

理由1:生成AI向けデータセンターの需要が急増している

最大の理由は、生成AI向けデータセンターの急増です。

AIサーバーにはGPUだけでなく、大量のHBM、サーバー向けDRAM、エンタープライズ向けSSDが必要になります。

ChatGPTのような生成AIや、大規模なAIモデルを動かすには、膨大なデータを高速に読み書きしなければなりません。

そのため、一般的なゲーミングPCとは比較にならないほど大量のメモリが使用されます。

TrendForceは、AIとデータセンター需要によって世界的なメモリの需給バランスが悪化していると説明しています。2026年第1四半期の一般DRAM契約価格については、前四半期比90~95%の上昇予測が示され、PC向けDRAMは前四半期比で100%を超える上昇が予測されていました。

理由2:メーカーがHBMやサーバー向けメモリを優先している

Samsung、SK hynix、Micronなどのメモリメーカーにとって、AIサーバー向けのHBMや大容量DRAMは、一般的なPCメモリよりも付加価値の高い製品です。

そのため、限られた生産設備を一般PC向けメモリではなく、利益率と需要の高いAI・サーバー向け製品へ振り分ける動きが進んでいます。

Samsungは2026年のHBM売上が2025年の3倍以上になると見込んでおり、HBM4の生産能力も拡大しています。

さらにSamsungは、2026年後半もAIインフラ投資によるサーバーDRAM、HBM、エンタープライズSSDの需要が強く、供給不足が続くとの見通しを示しています。

HBMと一般的なDDR5メモリは完成品としては別物ですが、どちらもDRAMメーカーの生産能力や設備投資、人員、先端プロセスを必要とします。

HBMやサーバー向け製品が優先されれば、デスクトップPC向けDDR5の供給にも影響が出ます。

理由3:PC向けDRAMの在庫が不足している

2025年後半はPCの出荷台数が予想を上回り、PCメーカーが確保していたDRAM在庫も減少しました。

TrendForceによると、大手PCメーカーであっても十分なメモリを確保できないケースが発生し、売り手側が価格を決めやすい市場になっています。

市場全体の在庫が少なくなると、販売店も安い価格で仕入れられなくなります。

さらに、価格が上がるという情報が広まると、PCメーカーや販売店が早めに在庫を確保しようとするため、短期的には品不足がさらに加速します。

理由4:DDR4の生産終了・縮小が進んでいる

「DDR5が高くなるのはわかるけれど、なぜ古いDDR4まで高くなるのか」

と疑問に思う人もいるでしょう。

DDR4が高騰している理由は、古い規格だからこそ生産量が減らされているためです。

Samsung、Micron、SK hynixなどの主要メーカーは、DDR4の生産縮小や終了を進め、DDR5やHBMなどの新しい製品へ設備を移しています。

Samsungでは一部のDDR4 UDIMMやSO-DIMMを段階的に終了し、MicronやSK hynixもDDR4の生産を縮小する動きが報じられています。

しかし、世の中にはDDR4対応PCがまだ大量に残っています。

生産量は減っているのに、修理や増設、法人PC、産業機器などの需要はすぐにはなくなりません。

その結果、次のような状態になります。

需要は残っている

メーカーは生産を減らしている

新品DDR4の供給が少なくなる

DDR4の価格が上がる

古い規格だから安くなるとは限りません。

生産終了が近づいた製品は、むしろ新品価格が上がることがあります。

理由5:大容量メモリほど品薄の影響を受けやすい

今回の価格高騰では、特に32GB×2枚や64GB×2枚といった大容量セットが大きな影響を受けています。

2026年7月後半の調査では、DDR5-5600の64GB×2枚セットが299,800円、DDR5-6400の64GB×2枚セットが334,800円まで上昇しています。

大容量メモリはもともとの流通量が少なく、購入する人も動画編集、AI、仮想環境、クリエイター用途などに限られます。

在庫が少ない状態で需要が増えると、価格が極端に上がりやすくなります。

一般的なゲーミングPCであれば、現在のところ128GBまで搭載する必要はほとんどありません。

メモリ価格は今後下がる?

短期的に多少値下がりする可能性はあります。

実際、2026年7月後半にはDDR5-6000の32GBセットが59,980円から49,980円へ値下がりしたほか、DDR5-5600の64GBセットも特価で79,980円まで下がりました。

ただし、これはメモリ市場全体が元の価格に戻ったという意味ではありません。

特価品の登場や一時的な在庫処分によって、数千円から数万円下がることはあります。

一方で、2025年夏のようにDDR5 32GBが1万円前後で購入できる状態へ、すぐに戻る可能性は低いでしょう。

AI向けデータセンターの需要は続いており、メーカーもHBMやサーバー向けメモリを優先しています。

一部の業界予測では、DRAM価格の本格的な正常化は早くても2027年後半、場合によっては2028年以降になる可能性が指摘されています。ただし、将来の価格はAI投資、生産設備の増強、世界経済などによって変わるため、確実な予測ではありません。

ひとこと

急には下がらないだろうなって感じですね!最近元値より金額出さないと買えないもの増えすぎですよね・・

今メモリを買うべき?

結論として、数カ月以内に必要なのであれば、特価を見つけたタイミングで購入するのが現実的です。

「半年待てば半額になるかもしれない」と期待して待つのは、現在の市場ではリスクがあります。

今買ったほうがよい人

以下に当てはまる人は、必要な容量を早めに確保してもよいでしょう。

  • すでにPCパーツを購入している
  • メモリ不足でゲームや作業に支障が出ている
  • 8GBから16GB、16GBから32GBへ増設したい
  • DDR4対応PCを今後も長く使う
  • 動画編集や配信でメモリ不足になっている
  • 仕事でPCを使っており、購入を延期できない

特にDDR4対応PCを長く使う予定の人は注意が必要です。

DDR4は今後、生産量がさらに減る可能性があります。必ず安くなるとは限らず、欲しい型番が市場から消える可能性もあります。

少し待ってもよい人

次のような場合は、セールを待つ選択肢もあります。

  • 現在のメモリ容量で困っていない
  • PCを購入する時期が決まっていない
  • 128GBなどの大容量を急いで必要としていない
  • メーカーやデザインにこだわりがない
  • 年末セールや決算セールまで待てる

ただし、待つ目的は「2025年の価格まで戻るのを待つ」ではなく、「現在の高値の中から特価品を探す」と考えたほうが現実的です。

これからPCを組むなら何GBがおすすめ?

現在のメモリ価格を考えると、必要以上に大容量を購入しないことも重要です。

用途おすすめ容量
インターネット・動画視聴・事務作業16GB
一般的なPCゲーム32GB
ゲーム配信・動画編集32~64GB
4K動画編集・仮想環境64GB以上
ローカルAI・大規模な制作作業64~128GB以上

これからゲーミングPCを組む場合は、32GBが最もバランスのよい容量です。

ゲームだけであれば16GBでも動作するタイトルは多いものの、ブラウザ、Discord、配信ソフトなどを同時に使用すると余裕がなくなることがあります。

一方、一般的なゲーム用途で128GBを購入しても、性能が大幅に上がるわけではありません。

価格が高騰している時期だからこそ、用途に合った容量を選ぶことが大切です。

DDR4とDDR5はどちらを選ぶべき?

すでにPCを持っている場合は、マザーボードが対応している規格を選ぶ必要があります。

DDR4対応マザーボードにDDR5を取り付けることはできません。反対に、DDR5対応マザーボードへDDR4を取り付けることもできません。

これから新しくPCを組む場合は、基本的にDDR5対応構成がおすすめです。

DDR4メモリだけを見ると安く感じることがありますが、DDR4対応マザーボードやCPUは将来的なアップグレード先が限られます。

ただし、手元にDDR4メモリを持っている場合や、中古パーツを使って安く組みたい場合は、DDR4構成にもメリットがあります。

メモリを購入するときの注意点

価格だけで選ぶと、PCで正常に動作しない可能性があります。

購入前に次の項目を確認しましょう。

DDR4とDDR5を間違えない

DDR4とDDR5には互換性がありません。

商品名だけでなく、マザーボードの対応規格を確認してください。

デスクトップ用とノートPC用を間違えない

デスクトップPCでは主にDIMM、ノートPCでは主にSO-DIMMが使用されます。

形状が異なるため、取り付けることはできません。

2枚セットを選ぶ

32GBにしたい場合は、32GBを1枚ではなく、16GB×2枚セットを選ぶのが基本です。

2枚構成にすることでデュアルチャネルが有効になり、メモリ帯域を活用しやすくなります。

XMP・EXPOへの対応を確認する

高クロックメモリは、取り付けるだけでは表記どおりの速度で動作しないことがあります。

Intel環境ではXMP、AMD環境ではEXPOへの対応を確認しましょう。

極端に安い無名メーカーには注意する

メモリ価格が高いと、極端に安い商品を選びたくなります。

しかし、保証が短い商品や、販売元が不明確な商品、異なるメモリチップを混在させた商品には注意が必要です。

できるだけ国内保証があり、交換対応を受けやすい販売店から購入しましょう。

中古メモリを購入するのはアリ?

新品価格が高騰しているため、中古メモリを検討する人も増えるでしょう。

メモリはSSDのように書き込み寿命を強く意識するパーツではないため、中古でも正常に使える可能性はあります。

ただし、動作確認が不十分な商品や、オーバークロックで長期間使用されていた商品もあります。

中古を購入する場合は、最低でも以下を確認しましょう。

  • 店舗の動作保証がある
  • 返品・交換期間が設定されている
  • 2枚セットの型番が一致している
  • ヒートシンクに大きな傷や変形がない
  • 購入後にメモリ診断を実行する

価格差が数千円程度であれば、新品を選んだほうが安心です。

まとめ:メモリが必要なら特価を狙って確保したい

現在のPCメモリ高騰は、生成AI向けデータセンター需要、HBMやサーバー向け製品への生産集中、PC向けDRAMの在庫不足、DDR4の生産縮小などが重なって起きています。

2025年夏と比較すると、DDR5・DDR4ともに3倍から6倍近い価格になった例があります。

2026年7月には一部で値下がりや特価品も確認されていますが、2025年の価格まで戻ったわけではありません。

現在のポイントをまとめると、次のようになります。

  • DDR5だけでなくDDR4も高騰している
  • DDR4は生産縮小によって値上がりしている
  • AIサーバー向けメモリが優先されている
  • 短期的な特価はあっても、以前の価格へ戻るとは限らない
  • 必要な人はセール時に購入するのが現実的
  • ゲーミングPCでは32GBがバランスのよい容量
  • 必要以上に64GBや128GBを購入する必要はない

メモリは価格変動の大きいPCパーツです。

購入を急いでいない場合は定期的に価格を確認し、通常価格より大きく安くなったタイミングを狙いましょう。

※掲載している価格は、主に2025年8月および2026年7月の秋葉原店頭調査を参考にした目安です。メーカー、販売店、在庫、クロック、レイテンシによって実際の販売価格は異なります。

ひとこと

今16GB二枚なのでそろそろ変えようと思ってたんですが一旦保留となりそうです(笑)

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