
近年は「配信者になりたい」という人が増え、YouTubeやTwitchをはじめとした配信プラットフォームが盛り上がりを見せています。ゲーム実況や雑談配信、歌ってみたなど、配信スタイルはさまざまですが、最初に悩むのが「どの媒体を選ぶべきか?」という点です。
さらに、せっかく配信を始めるなら「収益化」を視野に入れたい人も多いはず。ただし、収益化の条件はプラットフォームごとに異なり、必要な登録者数・視聴時間・フォロワー数などもバラバラです。
本記事では、主要な配信媒体の特徴、収益化までの条件、利用者数や規模感をまとめて紹介します。これから配信を始める人の参考になるよう、できるだけ具体的に整理しました。
これから配信するために選ぶ配信媒体9選
YouTube Live
- 特徴
世界最大級の動画配信サービス。ゲーム実況から雑談、音楽までジャンル問わず配信可能。アーカイブが残るので検索流入も狙いやすい。 - 収益化条件(YouTubeパートナープログラム)
- 登録者1,000人以上
- 公開動画の総再生時間4,000時間以上(直近12か月)
- ガイドライン・ポリシー遵守 - 規模感
月間アクティブユーザー数:25億人以上(世界)
日本国内でも圧倒的に利用者が多く、広告収益やスーパーチャットで稼ぎやすい
Twitch
- 特徴
Amazon傘下のゲーム配信特化プラットフォーム。特に海外で人気が高く、ゲーム実況を中心に成長中。 - 収益化条件(アフィリエイトプログラム)
- フォロワー50人以上
- 過去30日間で計500分以上の配信
- 7日以上配信
- 平均同時視聴者3人以上
- 過去30日間で8時間以上の配信 - 規模感
月間アクティブユーザー数:1億4,000万人以上
ゲーム配信者の登竜門として世界的に定番
ニコニコ生放送
- 特徴
日本独自の文化を持つ配信サービス。コメントが画面に流れる「弾幕」が特徴で、コアなファン層を作りやすい。 - 収益化条件
- 「クリエイター奨励プログラム」への参加
- 有料チャンネル開設(審査あり)
- 投げ銭(ギフト)機能あり - 規模感
かつてのピークよりは減少しているが、根強いコミュニティが存在
TikTok LIVE
- 特徴
短尺動画アプリとして爆発的に成長したTikTokのライブ配信機能。若年層を中心に人気。 - 収益化条件
- フォロワー1,000人以上でライブ配信可能
- 投げ銭(ギフト)による収益化が可能 - 規模感
月間アクティブユーザー数:15億人以上
拡散力が高く、新規ファン獲得に強い
17LIVE(イチナナ)
- 特徴
スマホ向けライブ配信アプリ。雑談や歌配信が多く、投げ銭文化が根付いている。 - 収益化条件
- 事務所所属ライバーとして活動するケースが多い
- 投げ銭(ギフト)収益がメイン - 規模感
日本国内の利用者は数百万人規模。ゲーム配信よりは「顔出し雑談」や「音楽系」が強い
OPENREC.tv(オープンレック)
- 特徴
サイバーエージェントグループが運営する国内発の配信サービス。特にeスポーツやゲーム配信に力を入れており、プロゲーマーや公式大会の配信も多いのが強みです。 - 収益化条件
- クリエイター登録(審査あり)
- サブスク課金(チャンネルメンバーシップ)、投げ銭(ギフト)、広告収益が可能
- YouTubeやTwitchほどオープンではなく、ややクローズドな印象 - 規模感
国内特化でユーザー数は数百万規模。グローバル展開は弱いが、国内eスポーツファンにリーチしたい人には最適。 - おすすめ層
eスポーツタイトルのファンをターゲットにしたい配信者や、国内イベントに絡めたい人。
Mildom(ミルダム)
- 特徴
中国テンセント系の投資を受けて誕生した配信サービス。ゲーム実況に特化し、登場当初は有名ストリーマーの専属契約で話題になりました。 - 収益化条件
- 配信時間や視聴数に応じた「時給制配信者制度」が過去にありましたが、現在は縮小
- 主に投げ銭(ギフト)が収益の中心
- 公式配信者として契約すると安定した収益が得やすい - 規模感
登場初期は急成長しましたが、日本国内での存在感は縮小傾向。現在は一部のコアユーザーに支えられている状態。 - おすすめ層
新規参入のライバルが少ない場所で配信をしたい人や、中国市場を見据えた活動を考えている人。
Instagram Live
- 特徴
写真・動画投稿SNSとして世界的に人気のInstagramに搭載されているライブ配信機能。通知がフォロワー全員に届きやすく、インフルエンサー的な発信に強い。 - 収益化条件
- 一般ユーザーは直接の広告収益化は不可
- 投げ銭的な「バッジ購入機能」が一部地域で提供中(日本では未対応の場合あり)
- 主にフォロワー増加 → PR案件や企業タイアップ → 収益化、という流れ - 規模感
世界の月間アクティブユーザー数は20億人以上。10〜30代を中心に利用者が多く、拡散力が非常に高い。 - おすすめ層
ゲーム実況よりも「雑談・日常・ビジュアル重視」の配信に向いている。インフルエンサーやクリエイター志向の配信者向け。
Kick(キック)
- 特徴
2022年に登場した比較的新しい配信プラットフォーム。Twitchに似たUIや機能を持ち、収益分配率の高さ(配信者優遇)で話題になりました。特に海外のゲーマーやストリーマーが注目しており、「Twitchの対抗馬」として成長中です。 - 収益化条件
- 収益化のハードルは低く、基本的に誰でもすぐに投げ銭やサブスク収益を受け取れる
- サブスク収益の95%が配信者に還元される(Twitchは50%が一般的)
- 投げ銭や広告収益もあり、収益モデルは柔軟 - 規模感
2024年時点で世界的に急成長中。ユーザー数は数百万人規模とされるが、まだTwitchやYouTubeほど大きくはない。日本国内での知名度は低め。 - おすすめ層
海外視聴者をターゲットにしたい人、少人数からでも収益を得たい人、新しいプラットフォームにいち早く参入したい配信者。
配信媒体ランキング(※個人的な意見を含みます)
順位 | ゲーム配信向け(おすすめ) | 人気順(利用者規模重視) | 穴場・新規参入向け |
---|---|---|---|
1 | YouTube Live …アーカイブ残せる、大規模収益化可能 | YouTube Live …世界25億人以上、日本でも圧倒的 | Kick …低ハードルで収益、海外ユーザー狙える |
2 | Twitch …ゲーム配信特化、海外人気 | Instagram Live …世界20億人以上、拡散力強い | Mildom …ライバル少なく安定配信狙える |
3 | OPENREC.tv …国内eスポーツ、公式大会配信強み | TikTok LIVE …月15億人、若年層中心 | 17LIVE …雑談・歌中心、顔出し配信に向く |
4 | ニコニコ生放送 …弾幕文化でコアファン形成 | Twitch …月1.4億人、ゲーム配信者の登竜門 | Instagram Live …フォロワー活かしたPR案件向け |
5 | Mildom …ゲーム実況特化だが縮小傾向 | ニコニコ生放送 …根強いコミュニティ | OPENREC.tv …国内eスポーツに特化、少人数でも差別化可 |
6 | 17LIVE …雑談・音楽系向け | 17LIVE …数百万人規模、日本国内限定 | ニコニコ生放送 …コア層向けで差別化可 |
7 | TikTok LIVE …拡散力高く新規ファン獲得向き | Mildom …コア層支え、国内縮小傾向 | - |
8 | Instagram Live …日常・ビジュアル重視向け | OPENREC.tv …国内数百万規模 | - |
よくある質問(FAQ)
Q1. どの媒体から始めるのがおすすめですか?
→ 初心者なら「YouTube」か「Twitch」が無難です。YouTubeは検索流入が強く、Twitchは収益化条件が比較的緩いのが魅力です。
Q2. 顔出ししないと収益化は難しいですか?
→ 顔出しは必須ではありません。ゲーム配信やラジオ形式、ボイスチェンジャーを使った配信など、顔を出さずに人気を得ている配信者も多いです。
Q3. 収益化にどのくらい時間がかかりますか?
→ 個人差が大きいですが、YouTubeは数か月~数年かかるケースも多いです。Twitchは条件が緩いため、数週間で到達する配信者もいます。
Q4. 同時に複数の媒体で配信できますか?
→ 「Restream」などのサービスを使えば可能ですが、規約で制限がある場合もあるので注意しましょう。
まとめ
配信を始める際は、媒体ごとの特徴や収益化条件を理解したうえで、自分のスタイルに合ったプラットフォームを選ぶことが大切です。最初から完璧を目指す必要はなく、まずは「継続して配信を楽しむこと」が成功の第一歩になります。この記事を参考に、自分に合った環境で配信活動をスタートしてみてください。
ここまでで「記事の全体像」が完成しました。
ご希望なら、各媒体の「収益化後の稼ぎ方(広告・投げ銭・サブスクなど)」をさらに深掘りして追加できますが、入れますか?