
1986年に誕生した『メトロイド』は、40年以上にわたって続いている任天堂のSFアクションシリーズです。
初代では広大な地下迷宮を探索しながら能力を獲得し、これまで進めなかった場所へ少しずつ行動範囲を広げていくゲームシステムを採用。
その後は2D探索型アクションとして進化する一方、一人称視点で3D世界を探索する『メトロイドプライム』シリーズも誕生しました。
本記事では、1986年の初代『メトロイド』から2027年の最新作『メトロイド ラヴェナス』まで、歴代シリーズを発売順に紹介します。
2Dシリーズとプライムシリーズの違い、リメイク・リマスター・外伝作品も含めて、メトロイドがどのように進化してきたのか振り返っていきましょう。
メトロイドシリーズとは?

メトロイドは、1986年8月6日にファミリーコンピュータ ディスクシステムで第1作が発売されたSFアクションアドベンチャーシリーズです。
主人公は、宇宙を舞台にさまざまな任務を遂行するバウンティハンター「サムス・アラン」。
初代『メトロイド』では、宇宙海賊に奪われた危険生物「メトロイド」を追って、サムスが要塞惑星ゼーベスへ向かいます。
任天堂公式でも初代について、ミサイルやモーフボールなどのパワーアップアイテムを入手することで、進入できる場所や倒せる敵が増えていく作品として紹介されています。
探索とパワーアップを繰り返して行動範囲を広げていく
メトロイドシリーズを象徴しているのが、探索と能力獲得を組み合わせたゲームシステムです。
最初からすべての場所へ行けるわけではありません。
フィールドを探索して新しい能力を手に入れることで、それまで越えられなかった壁や障害を突破できるようになります。
基本的な流れは非常にシンプルです。
- 広大なマップを探索する
- 新しい武器や能力を手に入れる
- 行けなかった場所へ戻る
- 新しいルートを発見する
- さらに探索範囲が広がる
一本道を進んでいくステージクリア型アクションとは異なり、「あの場所にはどうやって行くのだろう?」と考えながら世界そのものを攻略していくことがメトロイドの大きな魅力です。
こうした探索型アクションは後の多くのゲームにも影響を与え、「メトロイドヴァニア」と呼ばれるジャンルにつながっていきました。
メトロイドには大きく2つのシリーズがある
メトロイドの歴史を理解するうえで覚えておきたいのが、現在では大きく『2Dメトロイド』と『メトロイドプライム』の2系統に分かれていることです。
2Dメトロイドは、横から見た視点を基本として探索とアクションを楽しむシリーズ。
初代『メトロイド』から『メトロイドII』『スーパーメトロイド』『フュージョン』『ドレッド』へと物語がつながっています。
一方のメトロイドプライムは、サムスの視点から3D世界を探索する一人称視点のシリーズです。
単純にFPSへ変更したのではなく、スキャンによる情報収集や立体的な探索など、メトロイドらしい探索要素を3D空間へ発展させています。
2025年には『メトロイドプライム4 ビヨンド』がNintendo SwitchとNintendo Switch2向けに発売されました。
さらにシリーズには、下記のような本編とは異なるシステムを採用した作品やリメイク・リマスターも存在します。
- 『METROID Other M』
- 『メトロイドプライム ハンターズ』
- 『メトロイドプライム フェデレーションフォース』
- 『メトロイド サムスリターンズ』
- 『メトロイドプライム リマスタード』
40年以上の歴史を振り返ると、2D探索型アクションを軸にしながら、3D化やリメイクなど時代に合わせてさまざまな形へ進化してきたシリーズであることが分かります。
メトロイド歴代シリーズ一覧|1986年から2027年まで

メトロイドシリーズは、1986年の初代『メトロイド』から2027年発売予定の『メトロイド ラヴェナス』まで40年以上の歴史があります。
まずは、歴代作品を発売順に確認してみましょう。
| 発売年 | 作品名 | 主なハード | 分類 |
|---|---|---|---|
| 1986年 | メトロイド | FDS | 2D本編 |
| 1992年 | メトロイドII RETURN OF SAMUS | GB | 2D本編 |
| 1994年 | スーパーメトロイド | SFC | 2D本編 |
| 2003年 | メトロイドプライム | GC | プライム本編 |
| 2003年 | メトロイドフュージョン | GBA | 2D本編 |
| 2004年 | メトロイド ゼロミッション | GBA | 初代リメイク |
| 2005年 | メトロイドプライム2 ダークエコーズ | GC | プライム本編 |
| 2006年 | メトロイドプライム ピンボール | DS | 外伝 |
| 2006年 | メトロイドプライム ハンターズ | DS | プライム外伝 |
| 2008年 | メトロイドプライム3 コラプション | Wii | プライム本編 |
| 2010年 | METROID Other M | Wii | 3Dアクション |
| 2016年 | メトロイドプライム ブラストボール | 3DS | 外伝・無料版 |
| 2016年 | メトロイドプライム フェデレーションフォース | 3DS | プライム外伝 |
| 2017年 | メトロイド サムスリターンズ | 3DS | メトロイドIIリメイク |
| 2021年 | メトロイド ドレッド | Switch | 2D本編 |
| 2023年 | メトロイドプライム リマスタード | Switch | リマスター |
| 2025年 | メトロイドプライム4 ビヨンド | Switch/Switch2 | プライム本編 |
| 2027年 | メトロイド ラヴェナス | Switch2 | 2D完全新作 |
※発売年は日本国内版を基準としています。
初代『メトロイド』は1986年8月6日発売。
そこから2Dシリーズが展開され、2003年には日本で『メトロイドプライム』が登場したことで、一人称視点による3D探索という新しい方向へもシリーズが広がりました。
2021年の『メトロイド ドレッド』は、2Dシリーズとして19年ぶりとなる完全新作。
2025年には『メトロイドプライム4 ビヨンド』が発売され、2027年1月28日にはNintendo Switch2専用の『メトロイド ラヴェナス』が登場します。
メトロイドシリーズの発売順と時系列は同じ?
メトロイドシリーズは、発売された順番と物語上の時系列が完全に一致しているわけではありません。
たとえば『メトロイドプライム』シリーズは、2D本編とは別シリーズに見えますが、サムス・アランを主人公とした同じ世界の物語です。
また『METROID Other M』は、発売されたのは2010年ですが、物語上では『スーパーメトロイド』と『メトロイドフュージョン』の間に位置します。
そのため本記事では、シリーズの歴史を分かりやすく振り返るため基本的に日本での発売順で紹介しています。
物語をどの順番で遊べばいいのか知りたい人は、別記事の「Switch2で出来るメトロイドシリーズ一覧」でおすすめの遊ぶ順番も紹介しています。
移植版は歴代シリーズとは分けて考えると分かりやすい
メトロイドには、オリジナル作品だけでなく過去作品を別ハード向けに展開した移植版もあります。
代表的なのが2009年に発売された「Wiiであそぶ」シリーズです。
| 作品 | 内容 |
|---|---|
| Wiiであそぶ メトロイドプライム | GC版『メトロイドプライム』のWii版 |
| Wiiであそぶ メトロイドプライム2 ダークエコーズ | GC版『プライム2』のWii版 |
| メトロイドプライム リマスタード | 初代『プライム』をSwitch向けにリマスター |
単純な移植版まで新作と同じように数えると、歴代作品数が分かりにくくなります。
本記事では、完全新作・リメイク・リマスター・独立した外伝作品を歴代シリーズの基本ラインとして扱い、「Wiiであそぶ」などの移植版については別枠として考えます。
一方、『メトロイドプライム リマスタード』はグラフィックや操作方法などをSwitch向けに再構築した作品なので、歴代作品一覧にも含めています。
2Dメトロイドとプライムシリーズは同じサムスを描いた別系統
シリーズ一覧を見ると分かるように、メトロイドの歴史は単純に一本のシリーズが発売順に続いているわけではありません。
大きく分けると、「2Dメトロイド」と「メトロイドプライム」が並行して展開されています。
2Dシリーズでは、サムスと浮遊生命体メトロイドを巡る物語が描かれており、任天堂は『メトロイド ドレッド』を初代から続く2Dメトロイド5部作の物語の区切りとなる作品と説明しています。
一方、プライムシリーズでは一人称視点による3D探索を採用し、独自の物語が展開されています。
そのため、初めてシリーズを見ると、「メトロイド4はどれ?」「プライムは本編なの?」「ゼロミッションやサムスリターンズは新作?」と少し複雑に感じるかもしれません。
ここからは発売された時代ごとに分けながら、シリーズがどのように進化していったのか詳しく見ていきます。
初代からスーパーメトロイド|2D探索型アクションの原点

メトロイドシリーズの原点となるのが、1986年から1994年までに発売された最初の3作品です。
『メトロイド』
『メトロイドII RETURN OF SAMUS』
『スーパーメトロイド』
この3作品によって、現在まで続くメトロイドの基本的なゲームシステムと世界観が形成されていきました。
メトロイド|1986年
シリーズ第1作『メトロイド』は、1986年8月6日にファミリーコンピュータ ディスクシステムで発売されました。
物語の舞台となるのは、宇宙海賊の拠点「要塞惑星ゼーベス」。
銀河連邦から依頼を受けたサムス・アランが、宇宙海賊に奪われた浮遊生命体メトロイドを追って惑星へ潜入します。
ゲームは広大な地下迷宮を自由に探索する形式。
最初から目的地へ一直線に進めるわけではなく、各地に隠されたアイテムを発見することでサムスを強化していきます。
- ミサイル
- モーフボール
- アイスビーム
- ハイジャンプ
- バリアスーツ
新しい能力を手に入れると、それまで進めなかった場所へ入れるようになり、さらに新しいエリアが開放されていきます。
「探索する→強くなる→探索範囲が広がる」
という現在まで続くメトロイドの基本構造は、すでに第1作から完成していました。
また、ゲーム序盤ではパワードスーツによって姿が分からなかったサムスが、実は女性だったことがエンディングによって明かされる演出も、当時大きな特徴となりました。
メトロイドII RETURN OF SAMUS|1992年
1992年にゲームボーイで発売されたシリーズ第2作が『メトロイドII RETURN OF SAMUS』です。
今度のサムスの任務は、メトロイドの故郷である惑星SR388へ向かい、そこに生息しているメトロイドを殲滅すること。
惑星の地下を探索しながらメトロイドを倒していきます。
任天堂公式でも、惑星SR388の地底に潜むメトロイドを全滅させることがサムスの任務として説明されています。
本作ではメトロイドが成長・進化する設定が本格的に描かれました。
幼体から成長し、さまざまな形態へ変化していきます。
- アルファメトロイド
- ガンマメトロイド
- ゼータメトロイド
- オメガメトロイド
など、さまざまな形態へ変化していきます。
そして物語の最後に登場するのが、後のシリーズでも重要な存在となるベビーメトロイドです。
サムスを親だと思ってついてくるベビーメトロイドをサムスが連れ帰ったことが、そのまま『スーパーメトロイド』へとつながっていきます。
なお、2017年には本作をベースとしたフルリメイク『メトロイド サムスリターンズ』がニンテンドー3DSで発売されています。
スーパーメトロイド|1994年
1994年にスーパーファミコンで発売されたのが『スーパーメトロイド』です。
物語は『メトロイドII』の直後から始まります。
サムスが保護したベビーメトロイドが宇宙海賊によって奪われたことから、再び惑星ゼーベスへ向かうことになります。
シリーズの基本である、「探索」→「能力獲得」→「新しいエリアの開拓」というサイクルをさらに発展させた作品です。
スーパーファミコンへハードが変わったことでグラフィックや演出も大きく進化。
広大なマップを探索しながら少しずつ行動範囲を広げていく楽しさが、より分かりやすく表現されました。
現在では当たり前になっている探索型アクションの基本構造を高い完成度で確立した作品として、その後のゲームにも大きな影響を与えています。
そしてストーリーでは、『メトロイドII』から続いてきたベビーメトロイドとサムスの関係にも大きな結末が描かれます。
初代から『スーパーメトロイド』までを通して見ると、
メトロイドとの遭遇
↓
メトロイドの殲滅
↓
ベビーメトロイドとの出会い
↓
再び宇宙海賊との戦いへ
という物語が続いていることが分かります。
ゲームシステムだけでなく、後の『フュージョン』『ドレッド』にもつながっていく物語の土台が作られた時代でもあります。
メトロイドフュージョン・ゼロミッション|GBAで進化した2Dメトロイド

『スーパーメトロイド』から約9年後。
2Dメトロイドはゲームボーイアドバンスで再び動き出します。
2003年にはシリーズ本編となる『メトロイドフュージョン』。
2004年には初代『メトロイド』を再構築した『メトロイド ゼロミッション』が発売されました。
どちらも2D探索型アクションですが、それぞれ役割が大きく異なります。
メトロイドフュージョン|2003年
『メトロイドフュージョン』は、2003年にゲームボーイアドバンスで発売された2Dメトロイドシリーズ第4作です。
舞台となるのはBIOLOGIC宇宙生物研究所。
惑星SR388での任務中、サムスは寄生生命体「X」に感染してしまいます。
一時は生命の危機に陥りますが、メトロイドから作られたワクチンによって生還。
その後、爆発事故が起きた宇宙生物研究所へ向かい、寄生生命体Xを巡る事件に巻き込まれていきます。
任天堂公式でも、本作では宇宙生物研究所を探索し、能力を覚醒させながらXの一掃を目指す作品として紹介されています。
従来作品よりストーリー演出が強くなっていることも特徴です。
コンピューター「アダム」から指示を受けながら研究所を探索するため、完全にプレイヤーへ探索を任せる初期作品と比べると、目的が分かりやすくなっています。
一方で、恐怖を感じさせる存在として登場するのがSA-Xです。
Xがサムスの遺伝情報とパワードスーツをコピーした存在で、ゲーム序盤のサムスではまともに戦うことができません。
強大な敵から逃げながら探索するという要素は、後の『メトロイド ドレッド』に登場するE.M.M.I.にも通じる部分があります。
そして『フュージョン』の物語は、18年以上の時間を経て2021年の『メトロイド ドレッド』へ直接つながっていきます。
メトロイド ゼロミッション|2004年
2004年にゲームボーイアドバンスで発売された『メトロイド ゼロミッション』は、1986年の初代『メトロイド』を再構築したリメイク作品です。
任天堂も『ゼロミッション』を初代『メトロイド』のリメイクとして位置づけています。
基本となる物語は初代と同じです。
サムスが要塞惑星ゼーベスへ潜入し、宇宙海賊とマザーブレインに挑みます。
ただし、単純にグラフィックをGBA向けに変更した作品ではありません。
マップ構成やアクションが大きく見直され、後のシリーズで追加された操作や能力も取り入れられています。
さらに、本来の初代『メトロイド』には存在しなかった新たな展開も追加されています。
マザーブレインを倒したあと、サムスはパワードスーツを失った状態で敵地へ潜入することになります。
ここでは強力な装備を使えないゼロスーツ状態のサムスを操作し、敵に見つからないよう進んでいくステルス要素が中心となります。
任天堂公式でも、マザーブレイン破壊までを描く第1部と、スーツを失った状態で惑星からの脱出を目指す第2部という構成で紹介されています。
初代を今から遊ぶならゼロミッションという選択肢もある
シリーズの歴史を知るなら1986年の初代『メトロイド』は重要な作品です。
一方で、現在のゲームに慣れている人にとっては、マップ表示のない初代は難しく感じる可能性があります。
そこで選択肢になるのが『メトロイド ゼロミッション』です。
初代の物語をベースにしながら、下記などが加えられています。
- マップ表示
- セーブ機能
- 操作性の向上
- 新しいアクション
- 追加ストーリー
「シリーズ第1作の物語を知りたいけれど、遊びやすさも重視したい」という人なら、『ゼロミッション』からメトロイドの原点に触れる方法もあります。
1986年の初代から始まった2Dメトロイドは、『スーパーメトロイド』で探索型アクションとして完成度を高め、『フュージョン』ではストーリーや恐怖演出を強化。
さらに『ゼロミッション』では過去作を現代的に再構築するという、新しい展開も見せました。
しかし2000年代のメトロイドでは、もう一つ非常に大きな変化が起きています。
それが、2Dだったメトロイドの探索を一人称視点の3D世界へ持ち込んだ『メトロイドプライム』シリーズの誕生です。
メトロイドプライムシリーズ|一人称視点の3D探索へ進化

2D探索型アクションとして発展してきたメトロイドに、大きな転換点が訪れたのが2003年です。
ゲームキューブで発売された『メトロイドプライム』では、それまで横視点だったゲーム画面を一新。
サムス自身の視点から3D空間を探索する「ファーストパーソンアドベンチャー」へと進化しました。
一人称視点というとFPSをイメージしやすいですが、メトロイドプライムは敵を倒すことだけを目的とした作品ではありません。
探索しながら、下記のような従来のメトロイドらしいゲームシステムが3D空間に落とし込まれています。
- 新しい能力を入手する
- 遺跡や生物をスキャンする
- 仕掛けを解除する
- モーフボールで狭い場所を進む
- 行けなかったエリアへ戻る
現在の任天堂もプライムシリーズを、サムスの視点から360度に広がる世界を探索する「ファーストパーソンアドベンチャー」と表現しています。
メトロイドプライム|2003年
日本では2003年にゲームキューブで発売されたのが、シリーズ初の本格3D作品『メトロイドプライム』です。
舞台となるのは惑星ターロンIV。
サムスは宇宙海賊のフリゲート艦から発せられた救難信号をきっかけに、ターロンIVへ降り立ちます。
本作の大きな特徴となったのが、サムスのヘルメット越しに世界を見る一人称視点です。
画面にはバイザーや各種情報が表示され、プレイヤー自身がパワードスーツを装着して惑星を探索しているような感覚を味わえます。
さらに重要なのが「スキャンバイザー」です。
敵や生物だけでなく、下記などを読み取ることができます。
- 古代文明の文字
- 施設の装置
- 原生生物
- 宇宙海賊の記録
単に目的地へ進むだけではなく、スキャンした情報から惑星で起きた出来事を読み解いていくことも、プライムシリーズならではの魅力です。
そして従来作品と同じように、新しい装備を手に入れるほど探索範囲が広がっていきます。
2Dだったメトロイドのゲーム性をそのまま3Dに置き換えるのではなく、一人称視点だからこそできる探索体験へ再構築した作品と言えるでしょう。
2023年にはNintendo Switch向けに『メトロイドプライム リマスタード』も発売されています。
メトロイドプライム2 ダークエコーズ|2005年
2005年には続編『メトロイドプライム2 ダークエコーズ』がゲームキューブで発売されました。
舞台となる惑星エーテルでは、光の世界と闇の世界という2つの世界を行き来しながら探索します。
前作の一人称視点による探索を引き継ぎながら、表と裏の2つの世界を切り替える仕組みが大きな特徴です。
一方の世界で変化を起こすことで、もう一方の世界でも道が開けることがあり、マップ探索や謎解きはさらに複雑になりました。
また、シリーズでも重要な存在となるダークサムスが本格的に登場します。
サムスと似た姿を持つ謎の存在で、その後のプライムシリーズにも深く関わっていきます。
『プライム』から始まった物語は、本作によって単なる惑星探索からさらに大きな事件へ発展していきました。
メトロイドプライム3 コラプション|2008年
プライム三部作の区切りとなる作品が、2008年にWiiで発売された『メトロイドプライム3 コラプション』です。
今作では一つの惑星だけではなく、複数の惑星を移動しながら物語が進みます。
Wiiリモコンのポインター操作を利用した照準システムも採用され、一人称視点での操作方法がさらに変化しました。
ストーリーでは『プライム』『プライム2』から続いてきたフェイゾンとダークサムスを巡る戦いが大きく展開します。
初代プライムから続いてきた物語をまとめる作品という意味でも重要なタイトルです。
メトロイドプライム
↓
メトロイドプライム2 ダークエコーズ
↓
メトロイドプライム3 コラプション
ここまでの3作品によって、プライムシリーズの一つの大きな物語が形成されました。
プライムシリーズには外伝作品も存在する
プライムシリーズでは、ナンバリング本編だけでなく複数の外伝作品も発売されています。
- メトロイドプライム ピンボール
- メトロイドプライム ハンターズ
- メトロイドプライム フェデレーションフォース
- メトロイドプライム ブラストボール
『メトロイドプライム ピンボール』は、メトロイドプライムの世界観をピンボールゲームとして再構築した作品。
サムスがモーフボールへ変形する設定を利用し、ボールとなったサムスを操作します。
『メトロイドプライム ハンターズ』では、一人称視点の探索・戦闘をニンテンドーDSで展開。
サムス以外にも複数のバウンティハンターが登場し、対戦要素にも力が入れられました。
さらに2016年には『メトロイドプライム フェデレーションフォース』が発売。
本作ではサムスではなく、銀河連邦軍の兵士となってメックを操り、ミッションへ挑戦するという珍しい視点からプライムの世界が描かれています。
任天堂公式でも、本作の主人公はサムスではなく銀河連邦軍の一員であり、メックに乗って戦闘や探索などのミッションへ挑戦する作品として紹介されています。
『ブラストボール』は、この『フェデレーションフォース』に収録されている競技モードを単独で無料配信したものです。
3対3に分かれ、巨大なボールを相手ゴールへ入れるというスポーツゲームに近い内容になっています。
約18年の空白を経てプライム4へ
『メトロイドプライム3 コラプション』の後、プライム本編シリーズは長い空白期間に入ります。
その間にも外伝作品やリマスターは発売されましたが、ナンバリングに相当する本編完全新作は長期間登場しませんでした。
そして2025年。
ついに『メトロイドプライム4 ビヨンド』がNintendo SwitchとNintendo Switch2向けに発売されます。
『プライム3』から約18年ぶりとなるプライム本編完全新作です。
詳しくは後ほど紹介しますが、長い歴史を持つメトロイドの中でも、プライムシリーズの本格的な復活を象徴する作品となりました。
Other M・外伝・リメイク作品|広がったメトロイドの世界

メトロイドには、2Dシリーズとメトロイドプライム以外にもさまざまな作品があります。
シリーズのゲームシステムや世界観を違った方向から描いた作品。
過去作を現代向けに作り直したリメイク。
グラフィックや操作方法を刷新したリマスター。
40年以上にわたってシリーズが続く中で、メトロイドはさまざまな形へ展開してきました。
ここでは、その中でも歴史を振り返るうえで重要な作品をまとめて紹介します。
METROID Other M|2010年
2010年にWiiで発売された『METROID Other M』は、従来の2Dメトロイドともプライムとも異なる3Dアクション作品です。
舞台となるのは、宇宙空間を漂う巨大施設「ボトルシップ」。
救難信号を受信したサムスが施設へ向かうと、そこにはかつて所属していた銀河連邦軍の部隊と元上官アダム・マルコビッチがいました。
ゲームでは基本的に三人称視点でサムスを操作します。
一方、Wiiリモコンを画面へ向けることで一人称視点の「サーチングビュー」へ切り替わり、周囲を調査したりミサイルを撃ったりできます。
任天堂公式では、Wiiリモコンを横持ちしたシンプルな操作を基本としながら、ポイントすることでサーチングビューへ切り替わる3Dアクションとして紹介されています。
また、本作はアクションだけでなくストーリー演出にも重点が置かれています。
サムスの過去やアダムとの関係など、それまでゲーム内では詳しく描かれてこなかった部分にも踏み込みました。
時系列では、『スーパーメトロイド』の後、『メトロイドフュージョン』より前に起きた物語です。
2D本編の物語を補完する作品としても重要な位置にあります。
メトロイド サムスリターンズ|2017年
2017年にニンテンドー3DSで発売された『メトロイド サムスリターンズ』は、1992年のゲームボーイ作品『メトロイドII RETURN OF SAMUS』をベースとしたリメイクです。
物語の基本部分はオリジナル版と同じ。
サムスが惑星SR388へ向かい、そこに生息するメトロイドの殲滅任務に挑みます。
ただしゲーム内容は大幅に再構築されています。
グラフィックは3Dモデルを使用した横視点へ変化し、新しいアクションも追加。
特に敵の攻撃をタイミングよく弾くメレーカウンターは、本作を象徴する新要素の一つです。
さらに360度自由に狙えるフリーエイムなど、後の『メトロイド ドレッド』へ受け継がれていくシステムも採用されました。
シリーズ史という観点では、ゲームボーイ時代の『メトロイドII』と、現代的な2Dメトロイドをつないだ作品と言えます。
メトロイドプライム リマスタード|2023年
2023年にはNintendo Switchで『メトロイドプライム リマスタード』が発売されました。
ベースとなっているのは、2003年に日本で発売されたゲームキューブ版『メトロイドプライム』です。
物語や基本的なゲームシステムはオリジナル版を受け継ぎつつ、グラフィックを大幅に刷新。
Nintendo Switch向けに操作方法も見直されました。
初代プライムはシリーズ史において重要な作品ですが、ゲームキューブのオリジナル版を現在遊ぶには環境を用意する必要があります。
そのため『プライム リマスタード』は、現在のゲーム機で初代プライムに触れるための有力な選択肢となっています。
2025年の『メトロイドプライム4 ビヨンド』へつながるタイミングで初代プライムが現行機向けに復活したことも、シリーズ全体を振り返るうえで重要な出来事です。
リメイクとリマスターはどう違う?
メトロイドシリーズには複数のリメイク・リマスター作品があるため、少し分かりにくいところです。
代表的な作品を整理すると次のようになります。
| 作品 | ベース作品 | 種類 |
|---|---|---|
| メトロイド ゼロミッション | メトロイド | リメイク |
| メトロイド サムスリターンズ | メトロイドII | リメイク |
| メトロイドプライム リマスタード | メトロイドプライム | リマスター |
『ゼロミッション』と『サムスリターンズ』は、原作をベースにしながらマップ・システム・演出などを大きく作り直した作品です。
一方の『プライム リマスタード』は、基本となるゲーム内容を維持しながら、映像や操作などを現行機向けに改善しています。
そのため、下記については、同じ物語を異なる世代のゲームとして楽しめます。
初代メトロイド → ゼロミッション
メトロイドII → サムスリターンズ
メトロイドの歴史をすべて追う場合でも、必ずオリジナル版とリメイク版の両方を遊ばなければならないわけではありません。
歴史そのものを体験したいならオリジナル版。
現代的な遊びやすさを重視するならリメイク版。
と考えると分かりやすいでしょう。
メトロイド ドレッド|19年ぶりに復活した2D完全新作

2017年の『メトロイド サムスリターンズ』によって2Dメトロイドが再び動き始め、2021年にはシリーズ史における大きな転換点が訪れます。
Nintendo Switchで発売された『メトロイド ドレッド』です。
任天堂は本作を、探索型2Dアクションシリーズとして19年ぶりとなる完全新作と紹介しています。
ここでいう「19年ぶり」とは、2002年に海外で発売され、日本では2003年に発売された『メトロイドフュージョン』以来となる2D本編完全新作という意味です。
その間には『ゼロミッション』や『サムスリターンズ』も発売されていますが、どちらも過去作品をベースとしたリメイクでした。
つまり『ドレッド』は、長期間止まっていた2Dメトロイドの物語を直接先へ進めた作品です。
メトロイドフュージョンのその後を描く
物語は『メトロイドフュージョン』の後から始まります。
寄生擬態生物「X」がまだ存在している可能性を示す映像が銀河連邦へ送られてきたことで、調査ロボットE.M.M.I.が惑星ZDRへ派遣されます。
しかしE.M.M.I.との通信が途絶えてしまいます。
状況を確認するため、サムス自身が惑星ZDRへ向かうことになります。
ところが惑星に到着したサムスを待っていたのは、通常の攻撃がほとんど通用しないE.M.M.I.でした。
任天堂公式では、消息を絶った調査部隊を追ってサムスが惑星ZDRへ向かい、そこで「絶望的な恐怖」が待ち受けると紹介されています。
「探索」に「恐怖」を加えたメトロイド
『ドレッド』の大きなテーマが、タイトルにもなっている「恐怖」です。
「DREAD」には恐怖という意味があります。
シリーズ伝統の探索へ恐怖という要素を組み合わせることで、従来作品とは違った緊張感が加えられました。
その象徴となる存在がE.M.M.I.です。
E.M.M.I.が活動する特定エリアでは、プレイヤーは常に追跡される危険があります。
通常攻撃では簡単に倒すことができないため、「隠れる」「逃げる」「ルートを判断する」といった行動が重要になります。
それまでのメトロイドにも不気味さや孤独感はありましたが、『ドレッド』では追跡者から逃げるという分かりやすい恐怖がゲームシステムそのものに組み込まれています。
『フュージョン』でSA-Xから逃げる場面がありましたが、『ドレッド』ではその発想をさらに発展させたとも考えられます。
2Dアクションもさらに高速化
恐怖だけが『ドレッド』の特徴ではありません。
サムス自身のアクションも大きく進化しています。
『サムスリターンズ』で採用されたメレーカウンターやフリーエイムを発展させながら、移動中にさまざまなアクションをつなげられるようになりました。
高速で滑り込むスライディングなども加わり、過去作品よりテンポよくマップを移動できます。
歴代メトロイドが得意としてきた、「新能力を獲得する」→「移動できる場所が増える」→「さらに探索する」という流れは維持しながら、操作感は現代的なアクションゲームへ進化しています。
E.M.M.I.による「探索×恐怖」
E.M.M.I.は惑星ZDRを調査するために銀河連邦が派遣したロボットです。
しかしサムスが惑星へ到着した時点では敵対状態になっています。
E.M.M.I.に捕まると非常に危険で、通常の武器では倒すこともできません。
限られた方法でしか撃破できないため、基本的には見つからないように進むか、発見された場合は逃げることになります。
マップを探索したい。
しかし立ち止まっているとE.M.M.I.に追いつかれる。
この組み合わせによって、通常の探索エリアとは大きく異なる緊張感が生まれています。
シリーズが長年持っていた孤独なSF世界という雰囲気に、明確な追跡者を加えたのが『ドレッド』です。
2Dメトロイド5部作の物語に一区切り
『ドレッド』は単なる19年ぶりの新作ではありません。
初代『メトロイド』から長年続いてきた、サムスとメトロイドを巡る物語の大きな区切りとなる作品でもあります。
任天堂は発売前から、本作を「サムスとメトロイドの奇妙な関係性を綴ったストーリーの一区切りとなるエピソード」と説明していました。
メトロイド
↓
メトロイドII RETURN OF SAMUS
↓
スーパーメトロイド
↓
メトロイドフュージョン
↓
メトロイド ドレッド
初代でサムスとメトロイドが出会い、『メトロイドII』でベビーメトロイドが誕生。
『スーパーメトロイド』を経て、『フュージョン』ではメトロイド由来のワクチンによってサムス自身の身体にも大きな変化が起きます。
そして『ドレッド』で、それまで積み重ねられてきたサムスとメトロイドの関係が大きな局面を迎えます。
35年以上にわたって続いてきた物語を一つの作品で振り返るという意味でも、『ドレッド』はシリーズ史における非常に重要なタイトルです。
ただし、ここでメトロイドシリーズそのものが終わったわけではありません。
2Dシリーズとは別に長期間新作が途絶えていた『メトロイドプライム』も復活。
メトロイドプライム4 ビヨンド|18年ぶりのプライム本編完全新作

『メトロイドプライム3 コラプション』から長い年月を経て、2025年12月4日に発売されたのが『メトロイドプライム4 ビヨンド』です。
Nintendo Switch版とNintendo Switch2 Editionが同日に発売されました。
プライム本編としては『メトロイドプライム3 コラプション』以来となる完全新作。
2008年に日本で発売された『プライム3』から数えると、約18年ぶりのプライム本編復活となりました。
2Dメトロイドが『ドレッド』で復活したのに続き、プライムシリーズも再び動き出したことになります。
舞台は未知の惑星ビューロス
『メトロイドプライム4 ビヨンド』でサムスが探索することになるのが、未知の惑星ビューロスです。
サムスはこの惑星から帰還する方法を探しながら、各地を探索していきます。
プライムシリーズらしく、サムスの視点から3D空間を探索する「ファーストパーソンアドベンチャー」を採用。
敵との戦闘だけでなく、
- 周囲をスキャンして情報を集める
- 新しい能力を手に入れる
- 謎や仕掛けを解く
- 行けなかった場所へ戻る
- 惑星の歴史や文明を読み解く
といった、メトロイドらしい探索が中心となっています。
初代プライムから続いてきた「3D空間そのものを探索する楽しさ」を、現代のゲーム機でさらに発展させた作品です。
新たな能力「サイキック能力」
『プライム4 ビヨンド』では、サムスがこれまでのシリーズになかった新たな力を獲得します。
それがサイキック能力です。
サイキック能力を利用することで、周囲の物体へ干渉したり、特殊な方法で仕掛けを解いたりできるようになります。
従来のメトロイドでは、「ミサイル」「モーフボール」「ビーム」など、新しい装備を手に入れることで探索範囲を広げてきました。
『プライム4』ではそこへサイキック能力が加わり、3D空間での探索やパズルにも新しい仕組みが取り入れられています。
シリーズの基本となる、「能力を獲得する」→「できることが増える」→「新しい場所へ進める」という構造は変わりません。
新能力を使いながら未知の惑星を少しずつ攻略していく点は、40年以上続くメトロイドらしさを受け継いでいます。
新たなビークル「ヴァイオラ」が登場
もう一つ大きな特徴となるのが、サムスが乗るビークル「ヴァイオラ」です。
ヴァイオラは、惑星ビューロスにかつて存在していた宇宙民族「ラモーン」が開発したビークル。
これに乗ることで、広大な大地を高速で移動できます。
従来のメトロイドでは、基本的にサムス自身のアクションによってマップを移動してきました。
そこへ乗り物による高速移動が加わったことで、プライムシリーズの探索にも新しい変化が生まれています。
長い歴史を持つシリーズでありながら、新しい移動手段や能力を取り入れていることも『プライム4』の特徴です。
サイラックスが再び登場
プライムシリーズを追っている人にとって注目したいのが、バウンティハンターサイラックスの存在です。
サイラックスは『メトロイドプライム ハンターズ』に登場したキャラクターで、銀河連邦とサムスに強い恨みを抱いています。
任天堂も『プライム4 ビヨンド』に登場するサイラックスについて、銀河連邦とサムスへ強い恨みを持つバウンティハンターとして紹介しています。
つまり『プライム4』は、単純に18年ぶりの新作というだけではありません。
過去のプライム作品で描かれてきた設定やキャラクターを受け継ぎながら、新しい物語を始める作品でもあります。
Switch2 Editionでは4K・120fps・マウス操作に対応
『メトロイドプライム4 ビヨンド』には通常のNintendo Switch版に加えて、Nintendo Switch2 Editionがあります。
ゲーム内容そのものは共通ですが、Switch2 Editionでは映像や操作面が強化されています。
主な違いは以下の通りです。
- TVモードで最大4K解像度に対応
- フルHD設定では最大120fpsに対応
- HDRに対応
- Joy-Con 2によるマウス操作に対応
4K設定では最大60fps、フルHD設定では対応テレビを使用することで最大120fpsとなります。
特に注目したいのがマウス操作です。
Joy-Con 2をマウスのように動かし、一人称視点の照準を操作できます。
ファーストパーソン視点を採用しているプライムシリーズとの相性も良く、従来とは違った操作方法で探索や戦闘を楽しめます。
なお、Nintendo Switch版を持っている場合は、アップグレードパスを購入することでNintendo Switch2 Editionへアップグレードできます。
ドレッドに続いてプライムも復活
シリーズ全体の歴史を見ると、2020年代はメトロイドにとって大きな復活の時代となりました。
2021年には、2Dメトロイド → メトロイド ドレッド
そして2025年には、メトロイドプライム → メトロイドプライム4 ビヨンド
と、長期間完全新作が途絶えていた2つのシリーズが続けて復活しています。
そして、この流れはさらに次の作品へ続きます。
2027年には2D探索型メトロイドの完全新作、『メトロイド ラヴェナス』がNintendo Switch2専用ソフトとして発売されます。
最新作メトロイド ラヴェナス|2027年1月28日発売

メトロイドシリーズの最新作となるのが、『メトロイド ラヴェナス』です。
Nintendo Switch 2専用ソフトとして、2027年1月28日に発売予定。
任天堂は2026年9月10日に本作を発表し、探索型2Dアクション「メトロイド」シリーズの5年ぶりとなる完全新作と紹介しています。
『メトロイド ドレッド』が2021年に発売されているため、2Dシリーズとしては比較的短い間隔で完全新作が登場することになります。
1986年の初代から続いてきたメトロイドですが、『ラヴェナス』ではこれまでとは異なる新しいサバイバル要素が加わります。
地下世界からの生還を目指す新たな物語
『メトロイド ラヴェナス』の舞台となるのは、未知の生態系が広がる地下世界です。
サムスは不時着した衛星で謎の集団から襲撃を受け、満身創痍の状態で地下深層へ落下してしまいます。
そこから地上への生還を目指し、地下世界を探索することになります。
メトロイドシリーズではこれまでも、『惑星ゼーベス』『惑星SR388』『惑星ZDR』など、孤立した危険な環境を探索してきました。
『ラヴェナス』でも、未知の生態系が存在する閉ざされた地下世界を一人で探索するという、シリーズらしい孤独感が引き継がれています。
ただし、今回のサムスは従来とは大きく異なる力を使います。
サムスが「メトロイドの力」で敵を捕食する
『ラヴェナス』を象徴する新要素が、敵を捕食する能力です。
サムスは敵のエネルギーを吸収する「メトロイド」の能力に目覚めます。
敵の攻撃を弾いてひるませ、その隙に相手を捕食。
獲物のエネルギーを吸収しながら生き延びていきます。
これまでのメトロイドでは、ビームやミサイルを使って敵を倒すことが基本でした。
『ラヴェナス』ではそこへ、「攻撃を弾く」→「敵をひるませる」→「捕食する」という新しい戦闘サイクルが加わります。
『ドレッド』までの物語を通して、サムス自身とメトロイドの関係は大きく変化してきました。
『ラヴェナス』では、その力をサムス自身が戦闘へ直接利用することになります。
シリーズの歴史を知っているほど、この変化が大きな意味を持っていることが分かります。
地下世界を探索しながら能力を高めていく
新しい捕食システムが追加されていますが、ゲームの基本はこれまでと同じ探索型2Dアクションです。
地下世界を探索しながらサムスの能力を高め、進める場所を少しずつ広げていきます。
任天堂公式でも、自らの能力を高めながら進むべき道を探していくゲームとして紹介されています。
つまり、「探索」→「能力獲得・強化」→「新しい場所へ進む」という初代から続いているメトロイドの基本構造は『ラヴェナス』でも健在です。
そこへ捕食という新しいシステムが組み合わされています。
1986年の初代から40年以上が経過しても、シリーズの根幹は変えず、新しいアクションを追加し続けていることが分かります。
5人のスペースニンジャがサムスを狙う
地下世界でサムスの前に立ちはだかるのが、謎の敵集団です。
公開された情報では、5人のスペースニンジャが重要な敵として登場します。
従来のメトロイドでは、宇宙海賊やX、E.M.M.I.など、作品ごとに異なる脅威がサムスを追い詰めてきました。
『ラヴェナス』では、この5人の敵と地下世界でどのように関わるのかが物語のポイントになりそうです。
また、一部の戦闘では通常の横視点から、サムスの斜め後方を見るようなカメラへ切り替わる場面も公開されています。
従来の2D探索を基本としながら、戦闘演出にも新しい変化が加えられています。
ドレッドの「恐怖」からラヴェナスの「生存」へ
『メトロイド ドレッド』では、E.M.M.I.から逃げる「恐怖」が大きなテーマになっていました。
一方、『ラヴェナス』では任天堂が「喰うか喰われるか」という言葉を掲げています。
ドレッドでは、「追われる恐怖」がゲームシステムへ組み込まれました。
ラヴェナスでは、「敵を喰らって生き延びるサバイバル」へと発展しています。
どちらも通常の探索だけではなく、作品全体を象徴するテーマをゲームシステムへ組み込んでいる点が共通しています。
シリーズ史という視点で見ると、
フュージョン|SA-Xから逃げる
↓
ドレッド|E.M.M.I.から逃げる
↓
ラヴェナス|敵を捕食して生き延びる
と、サムスを取り巻く危険と戦い方も徐々に変化していることが分かります。
40年以上続くメトロイドの次なる展開
『ドレッド』は、初代から続いてきたサムスとメトロイドを巡る物語に一区切りをつける作品でした。
その後に登場する2D完全新作が『メトロイド ラヴェナス』です。そのため本作は、単純な『ドレッド2』というよりも、一区切りを迎えた2Dメトロイドが次の段階へ進む作品として注目できます。
1986年の初代『メトロイド』から、1994年の『スーパーメトロイド』、2003年の『メトロイドフュージョン』、2021年の『メトロイド ドレッド』、そして2027年の『メトロイド ラヴェナス』へ。
ハードやゲームシステムは大きく変化してきましたが、未知の世界を探索し、能力を手に入れ、それまで行けなかった場所へ進むというメトロイドの基本的な面白さは、40年以上にわたって受け継がれています。
『メトロイド ラヴェナス』の発売日・ゲーム内容・新要素について詳しく知りたい人は、別記事の「メトロイド ラヴェナスとは?」でも詳しく紹介しています。
まとめ|メトロイドは1986年から40年以上続くSFアクションシリーズ

メトロイドシリーズは、1986年8月6日に発売された初代『メトロイド』から始まりました。
広大なマップを探索し、能力を手に入れ、それまで行けなかった場所へ進んでいく。
この基本的なゲームシステムは、40年以上経った現在まで受け継がれています。
シリーズの歴史を大きく振り返ると、次のように発展してきました。
- 1986年|メトロイド:探索型2Dアクションの原点
- 1994年|スーパーメトロイド:シリーズの基本システムをさらに発展
- 2003年|メトロイドプライム:一人称視点による3D探索へ進化
- 2003年|メトロイドフュージョン:ストーリーと恐怖演出を強化
- 2004年|ゼロミッション:初代を現代的に再構築
- 2017年|サムスリターンズ:メトロイドIIをフルリメイク
- 2021年|メトロイド ドレッド:19年ぶりに2D完全新作が復活
- 2025年|メトロイドプライム4 ビヨンド:約18年ぶりにプライム本編が復活
- 2027年|メトロイド ラヴェナス:捕食を取り入れた2D完全新作へ
最初はファミコンディスクシステムの2Dアクションだったメトロイド。
その後はゲームボーイ、スーパーファミコン、ゲームキューブ、Wii、ニンテンドー3DS、Nintendo Switchとハードを移しながら発展してきました。
そして現在では、横視点で探索する2Dメトロイドと、一人称視点で3D世界を探索するメトロイドプライムという2つの大きなシリーズへ広がっています。
リメイクや外伝を含めると40年以上の変化が見えてくる
メトロイドの歴史は、本編だけを追っても十分に楽しめます。
- ゼロミッション
- サムスリターンズ
- Other M
- ハンターズ
- フェデレーションフォース
- プライム リマスタード
シリーズがさまざまな方法で新しい遊び方へ挑戦してきたことが分かります。
過去作をそのまま残すだけではなく、リメイクによって現代的な操作へ作り直したり、一人称視点や3Dアクションを取り入れたりしてきました。
それでもシリーズの中心にあるのは、未知の場所を自分自身で探索する面白さです。
2020年代はメトロイド再始動の時代
長いシリーズ史の中でも、2020年代は特に大きな動きが続いています。
2021年には『メトロイド ドレッド』。
2023年には『メトロイドプライム リマスタード』。
2025年には『メトロイドプライム4 ビヨンド』。
そして2027年1月28日には『メトロイド ラヴェナス』が発売されます。
長期間完全新作が登場していなかった2Dシリーズとプライムシリーズが、どちらも再び動き始めています。
1986年の初代から始まった冒険は、40年以上を経ても終わっていません。
2D探索型アクションの原点から、3D探索、恐怖、そして捕食によるサバイバルへ。
メトロイドはシリーズの基本を受け継ぎながら、時代に合わせて新しい遊び方を取り入れ続けているSFアクションシリーズです。
これからシリーズを遊んでみたい人は、別記事の「Switch2で出来るメトロイドシリーズ一覧」で、Switch2で遊べる作品や初心者におすすめの作品、遊ぶ順番も紹介しています。









