
■ はじめに
「マイクを変えたのに声が小さい」「配信中にノイズが入る」「ゲインを上げすぎるとザーッという音がする」
そんな悩みを抱えている配信者やゲーマーにおすすめなのが、Cloudlifter(クラウドリフター)です。
プロの現場でも使われる定番マイクブースターで、音質を底上げしつつ、ノイズを減らせるアイテムとして知られています。
■ Cloudlifterとは?簡単に言うと「マイクの声をクリーンに大きくする装置」
CloudlifterはアメリカのCloud Microphones社が製造するマイクプリアンプ。
主にダイナミックマイクやリボンマイクの出力をブーストするために使われます。
たとえば人気マイク「Shure SM7B」や「RODE PodMic」は、出力が小さく、オーディオインターフェースだけでは十分な音量を得られないことがあります。
そんなときにCloudlifterを挟むことで、+25dB程度のクリーンゲインを加え、ノイズの少ない強力な信号を出力してくれるのです。
■ 仕組みと使い方:電源はファンタム電源から供給
使い方は非常にシンプルです。
- マイク → Cloudlifter → オーディオインターフェース
という順にXLRケーブルで接続します。 - インターフェース側で「+48Vのファンタム電源」をONにします(Cloudlifterが動作に必要)。
- マイクの出力が自然にアップし、インターフェース側のゲインを抑えめにしても十分な音量が得られます。
この構成にすることで、ホワイトノイズの軽減と声の明瞭度アップを同時に実現できます。
■ どんな人におすすめ?
① ゲーム配信・実況をしている人
小声でもしっかり拾い、リスナーに聞きやすい声を届けられます。
VALORANTやApexなどでボイスチャットを多用する人にも◎。
② YouTubeやTwitchなどで音声収録をしている人
生配信・録音どちらでも音質向上が体感できるレベル。
オーディオインターフェース単体ではゲイン不足なマイクを救ってくれます。
③ ノイズが気になる人
マイクゲインを上げすぎて「サーッ」というノイズが出る場合、Cloudlifterを導入すれば解決する可能性が高いです。
■ Cloudlifterのラインナップとおすすめモデル
モデル名 | 特徴 | おすすめ用途 |
---|---|---|
Cloudlifter CL-1 | 定番の1chモデル。シンプルで堅牢。 | 個人配信・ポッドキャストに最適 |
Cloudlifter CL-2 | 2チャンネル対応。ステレオやデュアルマイク向け。 | 対談配信や音楽収録 |
Cloudlifter CL-Z | ゲイン量やインピーダンスを可変できる上位版。 | 音質にこだわるプロ志向ユーザー |
迷ったらまずはCL-1を選べば間違いありません。
Cloudlifter CL-1
Cloudlifter CL-2
Cloudlifter CL-Z
■ 代用品・類似製品
Cloudlifterは高品質ですが少し価格が高め。
コスパを重視する場合は以下のような製品も検討できます。
- FetHead(Triton Audio):小型・安価で人気
- sE Dynamite DM1:デザイン性と音質を両立
- Soyuz Launcher:少し温かみのある音質が特徴
これらもCloudlifter同様、ファンタム電源を利用してクリーンゲインを与えるブースターです。
■ 導入時の注意点
- コンデンサーマイクには不要(非対応)です。
→ Cloudlifterは「ファンタム電源を自分に使う」ため、コンデンサーには電力が届きません。 - インターフェース側に48V供給機能があることを確認してください。
- XLRケーブルはできればノイズシールド付き(バランス接続対応)を使用すると安定します。
XLRケーブルが一本追加で必要になりますので買い忘れないようにしましょう。置き場所によってはケーブルの長さがある程度必要なので注意が必要。
■ 実際に音質がどう変わる?
Before:
- 声が小さく、ゲインを上げるとザーッというノイズが入る。
After(Cloudlifter使用時):
- ゲインを下げても十分な音量
- 背景ノイズが少なく、クリアで立体感のある声
多くの配信者が「一度使うと戻れない」と言うほど、改善効果は明確です。
■ まとめ:クラウドリフターは“最後の音質アップグレード”
マイクを変えても音がこもる、ゲインを上げてもノイズが乗る
そんなときこそ、Cloudlifterを導入するタイミングです。
高価なマイクを買い替えるよりも、1万円台で音質を底上げできるコスパ最強アイテム。
配信・録音・ボイスチャットのどんなシーンでも、声の抜けや存在感が一段アップします。