DSでしか味わえない“呪い”の世界へようこそ

『ナナシ ノ ゲエム』とは?

2008年にスクウェア・エニックスから発売されたDS用ホラーゲーム。
“呪われたゲーム”を遊ぶと7日後に死ぬという都市伝説的な設定と、DSの2画面+マイク+スピーカーなどを最大限活かした演出で、発売当初からカルト的人気を誇る。

続編「ナナシ ノ ゲエム 目」も登場し、シリーズとして高評価を得た。

【1】トラウマ必至のBGM・環境音

「ナナシノゲエム」が真に怖い理由のひとつが、“音”による恐怖演出です。
とくに以下のBGMは「一度聴いたら忘れられない」「寝る前に思い出してしまう」と語り継がれています。

🎵 トラウマBGMセレクション

曲名(通称)解説
呪いのゲーム内BGM「8bit風でありながら不気味すぎる」。テンポのズレ、ノイズ混じりの音でプレイヤーの精神をじわじわ削る。
廃病院ステージ音完全な無音に近い中、突如鳴る「呼吸音」や「機械音」が恐怖を倍増。
追跡者出現時のSE「ドーンッ!」という不協和音と同時に迫ってくる。これを聞いた瞬間、パニックになるプレイヤー多数。
タイトル画面の声女性の呻き声のような、ぼそぼそと囁く音声が流れる。聞き取り不能なのが逆に怖い。

【2】“DSだから怖い”恐怖演出TOP5

DSというハードの機能制限を逆手に取った恐怖演出は、「ナナシノゲエム」ならでは。
中でも印象的なものをピックアップ。

恐怖演出ランキング

順位内容解説
1位DSが呪われる(ゲーム内バグ演出)実際にDSが壊れたようなバグ画面・ノイズが発生。「現実との境界」が曖昧になる怖さ。
2位呪いのゲーム画面が“勝手に”始まるメニュー選択していないのにゲームが起動。徐々に自分が“呪われていく”感覚。
3位タッチすると敵が急接近ホラーなのにプレイヤーの“操作”が敵のトリガーになる。避けられない恐怖。
4位マイクを使った謎解きが“声”の正体に直結音に対してリアクションする敵や幽霊。現実の環境音まで怖くなる。
5位2画面別視点のトリック上画面と下画面が別行動 → 合流した瞬間に“何か”が映るなど、視線誘導が天才的。

【3】“見る・聴く・触れる”恐怖体験の設計力

ナナシノゲエムは、グラフィックやジャンプスケアに頼らず、不快な“感覚”でプレイヤーを追い込む構成力が秀逸です。

  • 「ゲーム機ごと呪われてる」というメタホラー演出
  • どこにも逃げ場がない音の恐怖
  • プレイヤーが“次の操作”をためらうようになる導線の設計

📈 なぜ今、再注目されている?

  • DSソフトのプレミア化進行中(中古で2万超えも)
  • eショップ終了で合法的なプレイが困難に
  • ホラー実況・考察動画で再燃(例:YouTubeやTwitchで人気)

まとめ

『ナナシ ノ ゲエム』は、今なお語り継がれる日本的な呪いホラーの傑作です。
その恐怖の本質は、BGMや演出によって「自分が呪われている」という感覚を植え付けることにあります。

「まだ未プレイなら今のうちに入手すべき」
「一度遊んだ人も、夜にイヤホンでプレイしてみてほしい」

そう言いたくなる唯一無二の作品です。

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